統計計算宇宙物理学の創出
最新の観測衛星や地上大型望遠鏡を用いた宇宙観測から、宇宙の年齢や進化の歴史、またその構成要素が明らかになりました。 私たちの宇宙はダークエネルギーとよばれる謎の要素に満たされており、その働きによって過去数十億年の間に宇宙の膨張がどんどん 速まってきたことが分かりました。また、銀河などの光り輝く天体にはダークマターとよばれる未知の物質が大量に付随しており、 その量は通常の物質(元素)の数倍から10倍にもなることも判明しました。これら2つの「暗黒要素」は現代物理学の傑出した謎と 考えられる、現在、宇宙観測や素粒子実験、理論物理学など様々な研究がすすめられています。
すばるHSCサーベイ
2014年から5年間にわたり、すばる望遠鏡をおよそ300夜用いる大規模観測プロジェクトが 始まりました。開発されたばかりのHyper-Suprime Camera は 1スナップショットで1ギガピクセルの画像を取得し、5年後にはおよそ25兆ピクセルの 画像ビッグデータが得られる予定です。 詳しくは HSCサーベイ公式ホームページ をご覧ください。
研究プロジェクトについて
JST CREST「科学的発見 社会的課題解決に向けた各分野のビッグデータ 利活用推進のための次世代アプリケーション技術の創出体系化」 研究総括 田中 譲 北海道大学 特任教授
研究期間 平成26年度-平成32年度
研究会案内:電子集録等
2014年11月 ビッグデータCREST合同領域会議 in 神戸
2014年11月 画像解析勉強会
2015年4月 8日 機械学習勉強会
2015年5月13日 統計解析勉強会・機械学習 画像解析勉強会
2015年7月 3日 パイプライン−データベース勉強会
2015年7月 7日 機械学習勉強会
2015年9月17日 超新星機械学習勉強会
一般講演:
吉田研究代表が下記の講演を行いました
受賞:・日本天文学会公開講演会 “宇宙138億年の進化”(山形テルサ, 2014年9月14日)
・桐光学園訪問授業 “宇宙の謎を解き明かす”(私立桐光学園, 2014年11月15日)
・CRA Distinguished Lecture “Putting the Universe on a Computer”(アトランタ市, USA, 2014年12月5日)
・コズミックフロントプラネタリウム版記念座談会 “ファーストスター”(渋谷プラネタリウム, 2015年1月16日)
・本郷宇宙塾 サイエンスカフェ “山頂で見る夜空、地下で見る物質”(文京区金魚坂, 2015年2月25日)
・サイエンスカフェ宇宙2015 “天の川探索: 現代宇宙論と宇宙考古学の交差点” (多摩六都科学館, 2015年7月5日)
・コズミックフロント座談会 “宇宙はこうして生まれた” (とよた科学体験館, 2015年9月19日)
・第19回自然科学研究機構シンポジウム 宇宙から脳まで 自然科学研究のビッグバン −コンピューターが切り開く自然科学の未来−
“宇宙の夜明け −ファーストスター形成と巨大ブラックホールの起源−” (名古屋大学豊田講堂, 2015年9月20日)
・第31回湯川記念講演会 “宇宙の夜明け -ファーストスターと超巨大ブラックホールの謎-” (大阪大学中之島センター, 2015年10月11日)
・市民講演会 「計算」から見える素粒子・原子核・宇宙の世界 “ファーストスターと超巨大ブラックホールの謎” (奈良春日野国際フォーラム 甍∼I・RA・KA∼, 2015年11月7日)