アブストラクト:
活動銀河核、特にその高光度種族であるクエーサーがどのような銀河に発現し、発現後に銀河にどのような影響を与えるのかは、巨大ブラックホールの成長や大質量銀河の出現とも関連して非常に重要な問題である。中心核の圧倒的に明るい放射の影響を避けるため、これまでの母銀河研究は主に塵に覆われた遮蔽型(2型)の種族で行われ、一般的な1型種族ではほとんど行われてこなかった。しかし2つの種族は銀河進化の異なる時期を見ている可能性があり、進化の流れを総合的に捉えるためには両種族ともの理解が欠かせない。本講演では、我々がSDSSの撮像・分光データを用いて行っている1型クエーサーの母銀河研究について紹介する。