アブストラクト:
銀河をホストしているダークハローは銀河の進化、形成に大きな影響を与えている。そのためダークハローと銀河の性質の関係性を調べることは銀河の歴史を知る上で重要である。我々はハッブル望遠鏡のACS、WFC3で得られたデータを元に作られた3D-HSTカタログを利用し、赤方偏移~4の星形成銀河を選択してダークハロー質量と銀河サイズの間の関係を調べた。使用した領域はGOODS Southのdeep,ERSであり、広さは約100平方分である。天体の位置を元にして2体角度相関関数を計算し、クラスタリング強度を推定することでダークハロー質量を計算した。得られたダークハロー質量は1¥times10^{10} ~ 8¥times 10^{11} M_{¥odot}程度であり、銀河サイズとよい相関があることが分かった。従来の研究ではUV絶対光度がダークハロー質量と相関があると考えられており、UV絶対光度が同じであれば基本的に同じ質量のダークハローに属すると考えられてきたが今回の結果は従来のモデルが単純すぎる可能性を示唆している。またこの結果は従来説明できなかった銀河サイズのばらつき(Huang et al. 2013)説明をできる可能性を示唆しており、本講演ではこれらについて議論していく予定である。