アブストラクト:
"本講演では, ALMA Cycle 2 の1.1mmサーベイデータ(ADF22)を用いた, z~6 [CII]158μm輝線銀河探査の結果について報告する.
本探査の目的は, z~6 の[CII] 輝線光度関数に世界で初めて制限を与え, 遠方星形成史の進化を考察することである.
今回使用しているADF22データはこれまでALMAで得られたサーベイデータの中でも, 最高品質のものである.
このデータの観測面積は 2 x 3 分角, 空間分解能は0.5秒角, 深さは100km/s速度分解能でrms=0.5mJy/beamに達している.
解析の結果, 探査体積2250cMpc^3の中で6σ(~3x10^8太陽光度)以上の[CII]輝線銀河候補を2個検出することに成功した.
見積もられた星形成率密度の下限値は, 既にダスト補正前の紫外線による見積りと同程度の値になることが明らかになった.
現在, ALMA Cycle 4 における追観測を提案中である. "