アブストラクト:
"観測技術の向上により、z = 6 を超える high-z において多数の銀河が発見されている。近年 z = 6.6 で発見された Lyman alpha emitter (LAE) に非常に強い HeII 輝線が付随していることが明らかになった(Sobral et al. 2015)。この HeII 輝線の起源について、metal free star (POPIII) や、Direct collapse Black Hole (DCBH) の可能性が現在盛んに行われている。よって、CR7 は銀河シミュレーションの妥当性を議論するうえで非常に重要な天体の一つである。 一般に銀河形成シミュレーションでは、直接星形成領域や超新星爆発 (ショックバブル) を分解することができない。したがって、シミュレーションの分解能以下の物理現象を扱うサブグリッドモデルが、シミュレーションを行う上で非常に重要になる。本研究では、特に超新星爆発のショックバブルに注目し、より現実的な超新星爆発によるフィードバックモデルを新たに構築した。また、さまざまなモデルと比較し、我々のモデルとの違いや妥当性を調べた。 最後に、我々の新しいモデルを用いて、CR7 を再現できるかどうか調べた。本講演では、我々のモデルの詳しい説明と、CR7 を再現するにはどのような物理が必要か詳しく議論する予定である。"