アブストラクト:
我々はすばる/Hyper-Suprime Cam(HSC)の約14(21)平方度の狭帯域撮像データを使い、z=5.7(6.6)の594(164)個のLyα輝線銀河(LAE)の分布を調べた。z=5.7(6.6)の観測領域の中で、高密度領域を9(7)個確認した。さらにz=5.7と6.6のLAEでLyα等価幅の値と密度超過の大きさの相関を調べたところ、有意な相関が無いことがわかった。このことはz~6のLAEの高密度領域と低密度領域において、宇宙再電離の進み方に有意な差が見られないことを示唆する。