アブストラクト:
近傍宇宙の円盤銀河では渦状腕構造が見られるが、遠方銀河においてはクランプ構造が多く見られる。どちらもトゥームレ不安定が形成の原因とされることが多いが、両者は見るからに異なる。つまり、渦状腕とクランプの形成メカニズムには何らかの違いがあるはずである。本研究では可能性の一つとして、渦状腕の分裂に対する不安定性を議論する。線形摂動解析から不安定性条件を導出し、シミュレーションにその解析を理論を適用する。