アブストラクト:
"本研究は,銀河の光度進化を銀河計数を用いて制限を付けることを目的としている. 銀河計数は,あるフラックス密度S以上で観測される銀河の個数を示した銀河についての統計量である.銀河計数は,宇宙論的な体積,銀河のSED,光度関数,進化に依存している量であるために,これを計算するためにはそれぞれについて適切なモデルを仮定する必要がある. 銀河の光度進化は,星形成銀河については,Takeuchi et al.(2001)による進化モデルを用いた. 20cmについての銀河計数の計算の結果, AGNについてはL(z)=(1+z)^{-3.9}L*という負の光度進化を仮定することで観測された銀河計数を説明できることが分かった."