アブストラクト:
Sculptor 矮小銀河の中心部で観測された赤色巨星分枝星 (RGB) とこと座 RR 型変光星 (RRL) の金属量分布は、互いに異なる分布を示す。これは各星種族が生まれた時代の化学進化の違いを反映している。我々は星種族の違いを考慮した化学進化モデルを新しく構築し、これらの金属量分布を解析した。その結果、低金属量の RRL が RGB に比べて少ないことが分かった。本講演では異なる星種族の金属量分布を同時に解析して分かった Sculptor 矮小銀河の化学進化を報告する。