アブストラクト:
"近年のVLT/KMOSを用いたHα輝線の大規模面分光観測によって、遠方星形成銀河の多くが回転円盤銀河であることがわかっただけでなく、 銀河円盤の外縁部の回転曲線を調べることで、ダークマターに対するバリオン物質の割合にも制限を与えつつある。 遠方星形成銀河の運動学を調べるという目的において、ほとんどの銀河ではHα輝線が最も有効な手段であるが、 l星質量の大きな銀河の中心領域では、Hα輝線は強いダスト減光の影響を受けてしまうため、ALMAによるCO輝線観測が相補的な役割を果たす。 講演では遠方銀河の運動学研究に関わる最新結果を紹介したいと思います。"