アブストラクト:
近年観測技術の向上により様々な波長帯での銀河観測が活発に行われており、以前は謎に包まれていた銀河の詳細な性質が解明されつつある。銀河主系列やKennicutt-Schmidt則は広く知られたスケーリング則であり、これらは銀河内の星質量・ガス密度と星形成率(SFR)との関連を直感的に示している。しかしながら、これらは観測から得られた経験則であり、物理的背景に関しては各論的に議論されるのみであった。そこで、本研究ではスケーリング則の拡張と統一によって背後にある本質的な物理過程を明らかにするため、the GALEX-SDSS-WISE Legacy Catalog (GSWLC)を用いてデータ解析を行い、2つのスケーリングを統合することで星形成および星質量へのガスの寄与を定量的に評価する。