アブストラクト:
我々はすばる/Hyper-Suprime Cam(HSC)の約14(19)平方度の狭帯域撮像データを使い、z=5.7(6.6)の402(661)個のLyα輝線銀河(LAE)の分布を調べた。z=5.7(6.6)の観測領域の中で、銀河の高密度領域を14(28)領域確認した。Inoue et al. (2018)の理論モデルとの比較から、これらの領域はz=0で質量の大きな銀河団に進化する確率が60(58)%であると求められた。過去に行われた分光観測によって得られたLyα輝線の赤方偏移を調べることで、これら高密度領域の3次元構造を調べた。その結果、1-12天体の分光サンプルを含むz=5.68-6.57における6つの高密度領域を確認した。これらの中にはOuchi et al. (2005)で確認された原始銀河団も含まれる。本講演ではこれらの結果を含めた現在の研究について発表する。