アブストラクト:
高赤方偏移 (z > 5.6) のクエーサーは、初期宇宙における巨大ブラックホールの形成、母銀河の進化、宇宙再電離などを探る上で重要な役割を担っている。また、高赤方偏移クエーサーのSEDを分析することは、初期宇宙における母銀河の性質を理解する重要な手がかりとなる。本講演では、可視光探査と近赤外線、WISEの測光データを用いて、これらのクエーサーの静止系可視光 SED を分析した結果を報告する。SED fitting を行うことで、母銀河の検出の有無を確認するとともに、赤方偏移によって SED に違いがあるのか、またクエーサー光度によって違いがあるのかを調査した。本講演ではそれらの結果を合わせて報告する。