1999年度後期講義「幾何学特論II」
目次
開講のお知らせ
10月12日
10月19日
10月26日
11月2日
11月9日
11月16日
11月30日
12月7日
12月21日
1月11日
1月18日
レポートについて
関連論文
10月12日(火)開講
2000年1月18日が最終講の予定
この講義では, 量子アファイン展開環の有限次元表現を取り扱います. テーマ
は, 表現論と幾何学とのinterplayで, 表現のいろいろな性質が幾何学的に調
べられます.
必要な予備知識は, 表現論に関してはHumphreysの教科書に載っていること,
幾何学ではホモロジー, 層, 代数幾何学の初歩などです. その他にも, K群,
交叉ホモロジー, などを使いますが, 講義中に適宜説明する予定です.
参考書
- Chriss - Ginzburg: Representation theory and complex geometry,
Birkh\"auser
10月12日にやったこと
§0. 序
§1. 序 その 2 : sl_2の場合
- sl_2, U_q(sl_2) (量子展開環), Lsl_2 (sl_2のloop algebra) の有限次元表現の構成
10月19日にやったこと
- Hopf代数の定義, 説明
- U_q(sl_2) のHopf代数の定義
- U_q(L sl_2) の定義
- U_q(L sl_2) のある表現の構成
10月26日にやったこと
- 先週作った U_q(L sl_2) の表現を `reduction' して有限次元表現を作る
- 先週作った U_q(L sl_2) の表現が highest weight 表現であることの証明
- integral form
§2. 同変 K 群
- ただの K -(co)homology 群の定義, 性質
- 射影bundleの K 群
11月2日にやったこと
- 射影bundleの K 群(先週の続き)
- flag bundle, Grassmann bundle のK群
- vector bundle の K 群のThom同型
- regular embedding に関する引き戻し
11月9日にやったこと
- self-intersection formula : i^* i_* = multplication by ∧_{-1} N^* ただし N はnormal bundle.
- 同変(equivariant) K-(co)homology の定義
- 同変(equivariant) K-(co)homology の restriction/induction functor
- generalized flag varietyの同変K-homology
- generalized flag varietyへのトーラス作用の固定点はS_n/S_{d_1}x ... x S_{d_r} である. (S_n は対称群)
- トーラス作用の固定点の同変K-homologyと全体の同変K-homologyがlocalizationすると同型である. (localization theorem)
11月16日にやったこと
- 写像 generalized flag variety --> Grassmann variety が同変K-群に誘導する引き戻し写像と押し出し写像の計算
- excess intersection formula
11月30日にやったこと
- clean intersectionのときのexcess intersection formula (続き)
§3. 合成積
12月7日にやったこと
- 合成積のfunctorial な性質 : localization theorem, Riemann-Roch theorem
- §1の構成に上の性質を使って, simple moduleであることを示す.
12月21日にやったこと
- 今までやったことのまとめと一般のときにどんなことがしたいか.
- 先週のsimple moduleであることの証明
1月11日にやったこと
§4. quiver varieties と quantum affine algebras
- 箙多様体 M(v,w), M_0(v,w) の定義
- 箙多様体の積のsubvariety Z(v^1,v^2; w) の定義
- K^{G_w x C^*}(Z(v^1,v^2;w)) の上で合成積を考える.
1月18日にやったこと
- U_q(Lg) から Π' K^{G_w x C^*}(Z(v^1,v^2;w)) x Q(q) への準同型を構成する.
- 生成元の行先
- 関係式のチェックの仕方の概略 (合成積と部分多様体, 主束の関係)
- 局所化
レポートについて
授業の単位が欲しいものは, 2月4日(金)までにレポートを提出すること. 内容は, 授業中に説明したとおり. また, 授業の感想も書いてもらえると幸いです.
nakajima@kusm.kyoto-u.ac.jp