講演者:百瀬莉恵子 (東京大学 ICRR)
タイトル:Lyαハローで探るLyα輝線銀河の進化
アブストラクト:ハローにあるガスには、銀河間空間からのガスの流入や銀河からのアウトフローを介した銀河へのガス収支とそれに伴う銀河における星形成史が反映されていると考えられており、その性質の理解が重要である。観測的にはLyα輝線がハローガスのトレーサーとしてよく用いられている(Lyαハロー)。しかし、Lyαハローは非常に淡いため個々の遠方銀河から検出する事は難しい。そこでこれまで数10-2000のLyα輝線銀河やドロップアウト銀河に対しスタッキング解析を行い、Lyαハローの検出が試みられてきた。本研究では100-3600個のLyα輝線銀河に対しスタッキング解析を行い、複数の赤方偏移にわたりLyαハローを検出した。本講演では検出されたLyαハローのサイズの赤方偏移進化とLyα輝線銀河の性質に関して議論を行う。
発表スライド:(PDF)