アブストラクト:
Ia型超新星の観測から導かれるtotal-to-selective extinction ratioは、我々の銀河系の値(Rv=3.1)と比べて非常に低い(Rv=1-2)ことが知られている。本講演では、Ia型超新星で見られる低いRv値の起源についての現在の解釈について概観するとともに、この特異な減光則によって銀河進化の研究がどのような影響を受けるのか議論したい。また、SN 2014Jで観測されたRv=1.4を再現するような星間ダストの性質についても解説する。