アブストラクト:
インフローやアウトフローは銀河の化学進化の観点からも重要である。本研究では、FMOS GTO観測で得られたz~1.4付近の星形成銀河の近赤外分光サンプル(約300天体)を用いて、星質量、金属量、ガス質量フラクション、それぞれの関係を、簡単な化学進化の解析的モデルを用いてフィットすることで、インフロー質量率・アウトフロー質量率に制限を与えた。また、z~0とz~2でも同様の解析を行ない、インフロー・アウトフロー率の赤方偏移進化を調べた。その結果、インフロー・アウトフローともに赤方偏移が大きくなるにつれて、増加することが分かった。また、より大量のサンプルのFMOS SSP観測(Fastsound)の結果やALMAの結果も併せて紹介する予定である。