アブストラクト:
赤方偏移~10における初代銀河内の星形成の起源は未解明の問題である。我々は3次元流体計算で初代銀河の合体に伴うガスダイナミクスを調べた。その結果、衝撃波後面のガスが熱的不安定性で2相化し、多数の冷たいガス雲を形成することを示した。また、ガスの金属量が低いほどガス雲の質量分布は大質量になることが分かった。ガス雲は重力的に不安定であるため崩壊して星団を形成する。本講演ではこの結果に加え初代銀河の輻射特性まで議論する。