アブストラクト:
銀河で平均したガス面密度と星形成率面密度の間には対数線形関係が成り立ち, Kennicutt-Schmidt則(K-S則)と呼ばれている. K-S則は星形成活動を理解するために観測的・理論的に長年研究されてきたが, 物理的な説明は未だ完全とは言えない. 星形成は数100 pcスケールで起きる現象であるため, K-S則を物理的に理解するためには銀河を空間分解したK-S則を調べることが重要である. 本研究の目的は, 空間分解したK-S則を多天体について調べ, 統計的に議論することだ. 我々は分子ガス(NRO45, COMINGプロジェクト), HI(VLA), 星形成率(GALEX, WISE)を用いて1 kpcスケールのK-S則について統計的に調べた. その結果, 分子ガスの空間分解したK-S則のべきと星形成率の分散に有意な相関があることが分かった.