アブストラクト:
宇宙再電離期において銀河は主要な電離源と考えられており、各時代における銀河の星形成活動性を正確に見積もることは重要である。本研究では、VLA-COSMOS領域(1.77deg^2)での3GHz観測で得られた7729個のサンプルに対してz<5.5での光度関数をC^-法を用いて星形成銀河と活動銀河核(AGN)それぞれについて、赤方偏移毎に求めた。これにより、それぞれの種族について光度・空間密度進化モデルが得られ、z≳1.3において電波放射密度への星形成銀河からの寄与が卓越することを発見した。このモデルを用い、将来観測で得られる銀河計数を計算した。銀河団による重力レンズ効果が銀河計数に与える統計的な影響も加味して議論する。