タイトル:ゲージ/ベーテ対応を問い直す
アブストラクト: ゲージ/ベーテ対応は4つの超対称電荷を持つ超対称場の理論の真空を決定する 方程式と,量子可積分系のベーテ仮設方程式の一致を主張するものである.この対応は 物理的にも興味深い他,数学的にも幾何的表現論等と関連しており,数多くの研究がなされてきた. しかし,これまでの膨大の研究の蓄積にもかかわらず,ゲージ/ベーテ対応がどれだけ一般に成り立つのかは 全く明らかではないというのが筆者の長年の意見である.そこでこの講演では, ゲージ/ベーテ対応の主張や関連文献を紹介しつつ,そもそも本当にゲージ/ベーテ対応が成立するか否かを, Quiver BPS代数の表現論の発展に基づいて議論した最新の研究(Dimitry Galakhov, Wei Li, Masahito Yamazaki; arXiv:2206.13340 [hep-th] )の成果を交えて議論したい.