東大には柏、本郷、駒場のそれぞれに素粒子理論をやっている所があります。学部学生の方で東大の院の素粒子論研究室に応募したいのだけれど、いったいどこに応募すればどこに行く可能性があるんだろう、と最近質問を受けました。東大は巨大な官僚的な組織で僕自身良く判っていないですが、判っているところを書いておきます。(2023年現在)
太字は書類上指導教員になり得る人です。しかし、これらは書類上のことで、実際に学生さんが誰の指導を受け誰と共同研究をするかというのは別問題です。書類上の人とすることは多いですけれども。
出願書類には、出願サブコースを主と副とふたつ、さらに、サブコース毎に優先順位をつけて特定の教員の名前を書けます。また、名前を書いていないがそのサブコースの教員が取りたいと思った際に取られてもよいか、という意思表示もできます。
素粒子理論は A1 サブコースです。が、宇宙線研の川崎さんは素粒子論的宇宙論をやっているという理由か、もしくは歴史的経緯により、A5 サブコースです。しかし、現象論の中でやっていることは A1 サブコースの方と大きく異なるわけではありません。
他のところにも書きましたが、IPMU になったか、宇宙線研になったかにかかわらず、所属は理学系研究科物理学専攻です。そのため、講義を受けるため、博士論文審査をするため、事務処理をするため、等、本郷以外のキャンパスの教員が指導教員であっても、本郷に来る必要が時々あります。講義自体は修士一年の夏学期でほぼ必要単位はそろうので、その後はそんなに来る必要はありませんが、面倒であることは事実です。