講演者:石川将吾 (総合研究大学院大学)
タイトル:広域探査によるz~2における星形成銀河のクラスタリング解析
アブストラクト:本研究ではz~2の星形成銀河のクラスタリング解析の結果から得られたクラスタリング強度やダークハロー質量、およびその進化について議論する。すばる望遠鏡による本研究独自の撮像データと日本国内外のアーカイブデータを活用することで、およそ5平方度に及ぶ過去最大の領域にgzK選択法を適用し、K<23.0で41,112個のz~2の星形成銀河(sgzK銀河)を得ることに成功した。まず、sgzK銀河の二体角度相関関数を高い精度で求め、クラスタリング強度が明るさに依存するという過去の結果を確認した。次に、sgzK銀河の角度相関関数が高いS/N比で求められたためHOD解析を行い、ダークハロー質量や銀河数期待値といったサンプルが存在するホストハローの詳細について調べた。得られた角度相関関数は小スケールでべき乗関数からの明らかなずれが確認され、1-ハロー項と2-ハロー項で定式化されたHODモデルと良く近似されることが示された。さらにHOD解析から評価されたダークハロー質量とKバンド等級とz-Kのカラーから推定した星質量との質量比を求めたところ、大質量ハローの方がこの質量比が小さくなり、星形成功率が悪くなるというz=0での結果がz~2においても成り立つということが明かとなった。HOD解析により詳細に求められたダークハロー質量を用いて、sgzK銀河のホストハローの質量とその進化モデルとして近傍のSDSS銀河や遠方のライマンブレイク銀河のダークハロー質量を比較した。
発表スライド:(PDF)