For Prospective Students · 2027

東京大学で
科学技術社会論を学びたい方へ

新しい科学技術が社会をどう変えるのか。人々はそこに何を期待し、 何を信頼し、なぜときに拒絶するのか。横山研究室では、 現在進行形の科学技術と社会の問題を研究します。

修士・博士課程への進学を検討している方向けの案内です。

科学技術と社会の関係を研究します

生成AIのような新規技術は、社会全体に大きなインパクトを与え、 社会そのものを変化させていきます。科学技術社会論(STS)、 科学社会学、サイエンスコミュニケーションなどの研究領域では、 科学技術と社会が相互に影響しながら変化していく過程を分析し、 より望ましい関係を考えます。

本研究室が扱うのは、すでに答えが決まっている問題ではなく、 社会のなかに対立やジレンマがあり、研究する意味のある 「現在進行形の社会問題」です。

Science & Society 科学への信頼、科学的助言、科学コミュニケーション、ELSI、ガバナンスなどを扱います。
AI & Society 生成AI、AI for Science、AI倫理・正義、仕事やエネルギー、安全保障など、新しい課題を研究します。
People & Policy 科学技術人材、ジェンダー、研究制度や政策など、科学技術を支える社会制度も研究対象です。

研究の進め方

研究テーマを見つけ、理論的なフレームを選び、 リサーチクエスチョンを磨き、適切な手法で検証します。 特に重要なのは、最初から「方法」を決めるのではなく、 何を明らかにしたいのかを考え抜くことです。

01Theme

テーマを決める

社会的なジレンマがあり、議論する価値のある問題を探します。 誰もが同意する「望ましい社会」だけでは研究テーマにはなりません。

02Framework

フレームを選ぶ

STSの基礎を踏まえつつ、テーマに合う理論を分野横断的に探します。 教科書で基礎を学んだ後は、英語論文を大量に読み、研究の感性を磨きます。

03Research Question

RQを設定する

論文の核心となるリサーチクエスチョンを設定します。 分析後にも立ち戻り、より適切な問いへ磨いていきます。 修士ではRQを固めるだけで1年ほどかかることも珍しくありません。

04Method

手法を決める

主に量的研究と社会調査データの分析を行います。 基本統計に加え、共同研究では機械学習等を用いることもあります。 新しいデータ収集法や質的研究も歓迎・支援します。

研究テーマを考えるときのポイント: 「社会のどこにジレンマがあるか」「誰と誰の価値観が衝突しているか」 「新しい科学技術によって何が変わろうとしているか」を考えてみてください。

東京大学での進学

  • 所属 東京大学大学院 学際情報学府(情報学環)文化・人間情報学コースから、 修士・博士の学生を受け入れています。
  • 受験時の研究計画 1人1テーマで修士論文・博士論文に取り組むため、 受験時にも自分が研究したい独自のテーマを提案していただきます。
  • ゼミ・ラボミーティング ゼミは本郷キャンパスで行います。ラボミーティングは毎週金曜で、 月1回程度は対面で実施します。
  • 国際的な研究環境 海外からの滞在研究者を多く受け入れており、 柏キャンパスの研究者とも合同ミーティングを行います。
  • 研究成果の目標 修士論文では英語論文1本、博士論文では3本程度の英語論文出版を目指します。

出願前に準備してほしいこと

「科学技術に関心がある」だけでは、まだ研究計画にはなりません。 面談を希望する場合は、少なくとも次の点を自分の言葉で説明できるようにしてください。

  • 研究したい社会問題
    何が問題で、なぜ今研究する価値があるのか。
  • そこにあるジレンマ
    立場や価値観の対立を具体的に説明できるか。
  • 先行研究
    関連するSTS・社会科学の研究を読み始めているか。
  • 仮のリサーチクエスチョン
    「何を明らかにしたいか」を問いの形にできるか。

皆さんの挑戦をお待ちしています。