概要


テルル化カドミウム半導体(CdTe, CdZnTe)は、NaI(Tl)シンチレータと同等のガンマ線阻止能力を持つ、新しい 半導体検出器です。CdTe半導体あるいはCdZnTe半導体は、素子内で発生した電子・正孔対を集めきるのが難しく、高いエネルギー分解能をもった検出器の実現は困難とされていました。 本研究室は、数10keVのエネルギーのガンマ線に対して、 1keV(FWHM)をきるような、エネルギー分解能の極めて高いCdTe半導体素子の開発を、行って きました。 現在は、それを撮像素子へと発展させ、 数100ミクロンの分解能を持つような、新しいガンマ線カメラの開発を行って います。また、この撮像素子を 数100keVから数MeVというサブMeVあるいはMeVガンマ線とよばれるガンマ線 の検出器に応用することにより、これまで観測が進んでいない波長で、ガンマ線天文学を きりひらく事をめざしています。

本グループが世界で初めて開発に成功したCdTe両面ストリップ検出器 (ACRORADとの共同研究) : 2.6 x 2.6 cm2,検出器の厚さは0.5 mm, ストリップピッチ400ミクロンで 表面、裏面に直交したストリップ電極が64本ずつ形成されている。ガンマ線が検出器内で反応を起こすとその位置情報と反応したガンマ線のエネルギーデポジット量を、ガンマ線光子一つ一つについて知ることができる。
CdTeStrips

2016年2月17日に打ち上げられた「ひとみ」衛星のHXI(硬X線検出器)には、このCdTe半導体両面ストリップ検出器が 搭載されています。

解説


  • CdTe/CdZnTe pixelセンサーの今日と将来
    ( 日本物理学会第68回年次大会, 素粒子実験領域,実験核物理領域,宇宙線・宇宙物理領域,ビーム物理領域,領域2合同シンポジウム 「主題:ピクセルセンサー技術で拡がる科学者の視野」, 広島大学, 2013年3月26-29日(招待講演) ) View Graph
  • High Resolution CdTe detectors and Applications to Gamma-ray Imaging
    ( IEEE, Nucl. Sci. Symposium, Valencia, 2011(招待講演) ) View Graph
  • Recent Advances on CdTe/CdZnTe detectors
    ( International Conference on New Developments In Photodetection,NDIP08, 2008 ) View Graph
  • CdTe and CdZnTe Array Detector for Space Application
    ( Detector for Particle, Astroparticle and Synchrotron Radiation Experiments (SNIC06) , 2006 ) View Graph
  • CdTe/CdZnTeを用いた 硬X線・ガンマ線イメージングセンサー
    ( 日本応用物理学会2005年秋期 第66回応用物理学会学術講演会
    )
    View Graph
  • CdTe/CdZnTe検出器の最近の発展と応用
    ( 日本物理学会 シンポジウム講演
    第57回年次大会 放射線検出器と新しい応用(V)
    2002/03/25 )
    View Graph
  • 最近のCdTeとCdZnTe半導体検出器の現状
    ( IEEE 国際会議 (Nuclear Science and Medical )
    基調講演から、2000 )
    View Graph [PDF (18 MB)]




(1) はじめに


テルル化カドミウム半導体(CdTe, CdZnTe)は、NaI(Tl)シンチレータと同等のガンマ線阻止能力を持つ、新しい 半導体検出器です。CdTe半導体あるいはCdZnTe半導体は、素子内で発生した電子・正孔対を集めきるのが難しく、高いエネルギー分解能をもった検出器の実現は困難とされていました。 本研究室は、数10keVのエネルギーのガンマ線に対して、 1keV(FWHM)をきるような、エネルギー分解能の極めて高いCdTe半導体素子の開発を、行って きました(下左写真)。 現在は、それを撮像素子へと発展させ、 数100ミクロンの分解能を持つような、新しいガンマ線カメラの開発を行って います(下右写真)。また、この撮像素子を 数100keVから数MeVというサブMeVあるいはMeVガンマ線とよばれるガンマ線 の検出器に応用することにより、これまで観測が進んでいない波長で、ガンマ線天文学を きりひらく事をめざしています。
CdTeSpec

動作温度摂氏20度で取得した241Amからの ガンマ線スペクトル
(宇宙科学研究所)

Nut

新開発の200ミクロンの分解能を持つガンマ線カメラ で取得したM3ナットの60keVガンマ線の影(宇宙科学研究所&ボン大学)。

CdTeSpec

4cm x 4cmの大きさを持つCdTeピクセル検出器 (2mm角のピクセルが16x16=256個)。 (宇宙科学研究所 & SLAC)

CdTeStack

多層型CdTe検出器(CdTe Stack)。大型で薄いCdTe素子を40段重ね2cmもの厚みをもたせたもの。数MeVのガンマ線に対して10数keVという高いエネルギー分解能を得る事ができます。




(2) CdTeダイオード検出器


CdTeやCdTeZnTe半導体は、 II-VI族の化合物半導体に分類され、比較的大きな原子番号(カドミウムは48, テルルは52)を備えている。0.5mmの厚さ の素子の場合、CdTeでは40keVのフォトンを約90%止める事ができるのに対して、ゲルマニウム(Ge)では70%、シリコン(Si)では数%程度しか止めることができません。 このような高い阻止能に加えて、CdTeやCdZnTeは室温動作を可能にするのに十分なバンドギャップエネルギー(Eg =1.5eV)を持つのが特徴です。そのために1970年代より精力的に研究が進めれらてきましたが、エネルギー分解能の高い検出器は作られて来ませんでした。ところが最近いくつかの技術革新が行われ、国内外で、CdTeやCdZnTeが実用化されています。宇宙観測においても、INTEGRAL衛星やSwift衛星で大規模に使用されています。
テルル化カドミウム半導体(CdTe)とSi、Geの検出効率の違い。100 keVのエネルギーのガンマ線を、数mmの検出器で止めることができる。 効率


私たちがACRORAD社と共に、高いエネルギー分解能を得ることに成功したCdTe検出器は、 高純度単結晶CdTeウェハーのTe面にインジウム電極を蒸着 したものを陽極として用い、陰極にはプラチナ電極を無電解メッキで つけたものです。このインジウムにより検出器はダイオード特性を持つ。逆バイアス時のリーク電流は、 陽極、陰極共にプラチナを用いたオーミック接触のCdTeに比べると2桁以上、CdZnTeに比べても 十分に低い値となります。われわれは、このCdTeダイオード検出器を用い、最適な動作条件を定める ことで、長時間にわたって安定に動作させることに成功しました。このようなバリア電極を用いて安定に 動作させるCdTeダイオードでは、現在では、インジウムの他、アルミニウムにも適用されています。 私たちが開発したCdTeダイオード検出器の特徴は非常に低いリーク電流にあり、 CdTeやCdZnTeで問題となっていたホールのモビリティや寿命 が低い状況でも、0.3 mmから1 mmの厚さの素子であれば、 400 Vから1000Vという高いバイアス電圧を施すことで、 高い電場をかけてキャリアを集めきることが可能です。 ダイオードとして動作するこの検出器は、従 来の固体電離箱としてのCdTeあるいはCdZnTe検出器と一線を画すものとなりました。 そのため、 これまでのCdTe/CdZnTe検出器と比較して、優れた電荷収集効率を実現し、 低く抑えたリーク電流のおかげで、高いエネルギー分解能をもつ検出器を 実現できています。特にー40度程度の低温で動作させた場合の 性能の向上はめざましく、図に示すように6.4 keVにおいて、260 eV (FWHM)という極めて 優れたエネルギー分解能を得ることに成功しました。

CdTe ダイオード検出器によって取得した57Co のスペクトル。動作温度は20 度、 バイアス電圧800V、検出器の大きさは2×2×0.5 mm3。(b) アンプテック社の読み出しシ ステムを用いて取得した57Co のスペクトル。検出器の大きさは2×2×0.5 mm3。動作温度 は-40 度程度。
スペクトル



さらに、われわれは、 オーミック接触のCdTe/CdZnTe検出器では体積に比例したリーク電流が流れるのに 対して、CdTeダイオードの場合には、リーク電流の大きさは、結晶の切断面の 面積に比例することを見いだした。その結果にもとづき、陰極のプラチナ電極の 外周部にガードリング電極を設けることにより、リーク電流の 9割もが、このガードリング電極を通じて流れること、そして内側の検出器部の リーク電流は更に一桁近くも下がることを発見しました。 その結果、2mm x 2mm角で、0.5mm厚のCdTeダイオードを 室温で動作させた場合に、エネルギー分解能 0.9 keVというエネルギー分解能を 実現させることができています。
現在は、優れたエネルギー分解能を持ちながらガンマ線の撮像も可能なピクセル検出器の開発が進められており、数mmから数100ミクロンの分解能を持つような、新しいガンマ線カメラの開発を行って きました(右写真低雑音多チャンネルアナログLSIとCdTeピクセル検出器を組み合わせたモジュールを並べた大面積のCdTeイメージャー。)。この技術を発展させたイメージング検出器がASTRO-Hに搭載されます。
また、この撮像素子を 数100keVから数MeVという軟ガンマ線あるいはMeVガンマ線とよばれるガンマ線の検出器に応用することにより、これまで観測が進んでいないこの領域で、ガンマ線天文学を きりひらく事をめざしています。Si半導体イメージャーと組み合わせたSi/CdTeコンプトンカメラや大型で薄いCdTe素子を40段重ね、数cmもの厚みをもたせた積層型カメラなど、様々な開発を行っています。

本研究はアクロラド、三菱重工(名古屋誘導推進システム製作所)との共同研究です。

論文



2010年

  • High-Resolution CdTe Detectors and Application to Gamma-Ray Imaging ( T. Takahashi, S. Watanabe, S. Ishikawa, Semiconductor Radiation Detection System, Ed. K. Iniewski, CRC Press, pp.171-192, 2010 )
  • CdTe半導体を用いた高エネルギー分解能ガンマ線イメージャーの開発
    ( 渡辺 伸、佐藤 悟朗、高橋忠幸、放射線、36, 2, pp. 59-78、2010 )
  • Development of double-sided CdTe strip detectors for gamma-ray imaging and spectroscopy
    ( S-N, Ishikawa, S. Watanabe, T. Fukuyama, G. Sato, G., M. Kokubun, H. Odaka, S. Saito, T. Takahashi, K. Nakazawa, , T. Tanaka, Japanese Journal of Applied Physics, 49, pp. 116702 -116706 (2010) )

    2009年


    2008年


    2007年

    • New CdTe Pixel Gamma-Ray Detector with Pixelated Al Schottky Anodes ( S. Watanabe, S. Ishikawa, S. Takeda, H. Odaka, T. Tanaka, T. Takahashi, K. Nakazawa, M. Yamazato, A. Higa, S. Kaneku, Japanese Journal of Applied Physics, 46, pp. 6043-6045, 2007 [PDF 1.2 MB] )
    • Development of Double-Sided Silicon Strip Detectors (DSSD) for a Compton Telescope
      ( S. Takeda, S. Watanabe, T. Tanaka, K. Nakazawa, T. Takahashi, Y. Fukazawa, H. Yasuda, H. Tajima, Y. Kuroda, M. Onishi, K. Genba, NIM A, 579, pp. 859-865,2007 )
    • Development of Semiconductor Imaging Detectors for a Si/CdTe Compton Camera
      ( S. Watanabe, S. Takeda, S.N. Ishikawa, H. Odaka, M. Ushio, T. Tanaka, K. Nakazawa, T. Takahashi, H. Tajima, Y. Fukazawa, Y. Kuroda, M. Onishi NIM A, 579, pp. 871-877,2007 )
    • Performance Study of Si/CdTe Semiconductor Compton Telescopes With Monte Carlo Simulation
      ( H. Odaka, S. Takeda, S. Watanabe, S.N. Ishikawa, M. Ushio, T. Tanaka, K. Nakazawa, T. Takahashi , H. Tajima, Y. Fukazawa,. NIM A, 579, pp. 878,2007 )

    2006年

    • CdTe/CdZnTeを用いた硬X線・ガンマ線イメージングセンサー
      ( 高橋忠幸、放射線、32, 1, pp. 11-28、2006 )
    • A Si/CdTe Compton Camera for gamma-ray lens experiment ( Tadayuki Takahashi, Experimental Astronomy, Volume 20, pp. 317-331, 2006)
    • Recent results from a Si/CdTe semiconductor Compton telescope
      ( Takaaki Tanaka, Shin Watanabe, Shinichiro Takeda, Kousuke Oonuki, Takefumi Mitani, Kazuhiro Nakazawa, Takeshi Takashima, Tadayuki Takahashi, Hiroyasu Tajima, Naoyuki Sawamoto, Yasushi Fukazawa, Masaharu Nomachi, NIM A, NIM A, 568, pp. 375-381, 2005)
    • Development of CdTe Pixel Detectors for Compton Cameras
      ( Shin Watanabe , Takaaki Tanaka , Kousuke Oonuki , Takefumi Mitani , Shin’ichiro Takeda , Tetsuichi Kishishita , Kazuhiro Nakazawa , Tadayuki Takahashi , Yoshikatsu Kuroda, Mitsunobu Onishi, Nucl. Instr. Meth. A, 567, pp. 150-153, 2006 )

    2005年

    • Development of a Spectral Model Based on Charge Transport for the Swift/BAT 32K CdZnTe Detector Array
      ( Goro Sato, Ann Parsons, Derek Hullinger, Masaya Suzuki, Tadayuki Takahashi, Makoto Tashiro, Kazuhiro Nakazawa, Yuu Okada, Hiromitsu Takahashi, Shin Watanabe, Scott Barthelmy, Jay Cummings, Neil Gehrels, Hans Krimm, Craig Markwardt, Jack Tueller, Ed Fenimore, David Palmer, Nucl. Instr. Meth. A, i, 541, pp. 372-384, 2005 [PDF 3.9 MB] )
    • Results of a Si/CdTe Compton telescope,
      ( Kousuke Oonuki, Takaaki Tanaka, Shin Watanabe, Shin'ichiro Takeda, Kazuhiro Nakazawa, Takefumi Mitani, Tadayuki Takahashi, Hiroyasu Tajima, Yasushi Fukazawa, Masaharu Nomachi, HIGH-ENERGY DETECTORS IN ASTRONOMY, SPIE, vol. 5922, pp. 78-88, 2005 [PDF 1.8 MB] )
    • Application of CdTe for the NeXT Mission
      ( Tadayuki Takahashi, Kazuhiro Nakazawa, Shin Watanabe, Goro Sato, Takefumi Mitani, Takaaki Tanaka, Kousuke Oonuki, Ken'ichi Tamura, Hiroyasu Tajima, Tuneyoshi Kamae, Greg Madejski, Masaharu Nomachi, Yasushi Fukazawa, Kazuo Makishima, Motohide Kokubun, Yukikatsu Terada, Jun Kataoka, Makoto Tashiro, Nucl. Instr. Meth. A, 541, pp. 332-341, 2005 [PDF 2.3 MB] )
    • Development of ASICs for CdTe pixel and line sensors ( K. Tamura, T. Hiruta , H. Ikeda, H. Inoue, T. Kiyuna, Y. Kobayashi , K. Nakazawa, T. Takashima, T. Takahashi IEEE Trans. Nucl. Sci,Vol.52(5 III), pp.2023-2029, 2005 )
    • High resolution Fourier synthesis hard X-ray imaging based on CdTe strip detectors ( R. Miyawaki, H. Niko, Y. Okada, M. Kokubun, K. Makishima, H. Negoro, J. Kotoku, Y. Terada, T. Tanaka, T. Mitani, K. Nakazawa, T. Takahashi, R. Ohno, M. Funaki, Y. Kuroda, K. Genba, M. Onishi IEEE Trans. Nucl. Sci,Vol.52(5 III), pp.2052-2057, 2005 )
    • Hard X-ray response of CdZnTe detectors in the Swift burst alert telescope ( M. Suzuki, M. Tashiro, G. Sato, S. Watanabe, K. Nakazawa, T. Takahashi, Y. Okada, H. Takahashi, A. Parsons, S. Barthelmy, J. Cummings, N. Gehrels, D. Hullinger, H. Krimm, J. Tueller IEEE Trans. Nucl. Sci,Vol.52(4), pp.1033-1035, 2005 )

    2004年

    • X線・γ線による宇宙放射線イメージング (放射線イメージング技術の最前線 第5回)
      ( 高橋忠幸、Radioisotopes、53, 2, pp. 85-94、2004 )
    • Development of a Si/CdTe semiconductor Compton telescope
      ( Takaaki Tanaka,Takefumi Mitani,Shin Watanabe,Kazuhiro Nakazawa, Kousuke Oonuki, Goro Sato, Tadayuki Takahashi, Ken’ichi Tamura, Hiroyasu Tajima, Hidehito Nakamura, Masaharu Nomachi, Tatsuya Nakamoto, Yasushi Fukazawa Proc. SPIE, vol. 5501, 229-240, 2004 [PDF 1.5 MB] )
    • Development of uniform CdTe pixel detectors based on Caltech ASIC,
      ( K. Oonuki, H. Inoue, K. Nakazawa, T. Mitani, T. Tanaka, T. Takahashi, H. C. M. Chen, W. R. Cook, F. A. Harrison, HIGH-ENERGY DETECTORS IN ASTRONOMY, SPIE, Glasgow, UK, June 22-23, 2004 [PDF 1.8 MB] )
    • A Prototype Si/CdTe Compton Camera and the Polarization Measurement
      (Takefumi Mitani,Takaaki Tanaka, Kazuhiro Nakazawa, Tadayuki Takahashi, Takeshi Takashima, Hiroyasu Tajima, Hidehito Nakamura, Masaharu Nomachi, Tatsuya Nakamoto, Yasushi Fukazawa, IEEE Trans. Nucl. Sci., pp.2432-2437, 2004 )[PDF (0.3 MB)]
    • Improvement of the CdTe Diode Detectors using a Guard-ring Electrode (Kazuhiro Nakazawa, Kousuke Oonuki, Takaaki Tanaka, Yoshihito Kobayashi, Ken’ichi Tamura, Takefumi Mitani, Goro Sato, Shin Watanabe, Tadayuki Takahashi, Ryoichi Ohno, Akihito Kitajima, Yoshikatsu Kuroda and Mitsunobu Onishi IEEE Trans. Nucl. Sci., vol.51,No.4,pp.1881-1885, 2004 )[PDF (0.3 MB)]
    • Single Photon Counting X-Ray Imaging with Si and CdTe Single Chip Pixel Detectors and Multichip Pixel Modules
      (M. Loecker, P. Fischer, S. Krimmel, H. Krueger, M. Lindner, K. Nakazawa, T. Takahashi, N. Wermes, IEEE Trans. Nucl. Sci. VOL 51, 1717-1723, 2004 )[PDF (1.5 MB)]
    • CdTe/CdZnTe 半導体を用いたガンマ線検出器と宇宙観測への応用
      ( 高橋忠幸、中澤和洋、物理学会誌、1月号、2004 )
    • Recent achievements of the high resolution Schottky CdTe diode for gamma-ray detectors
      ( T. Tanaka, Y. Kobayashi, T. Mitani, K. Nakazawa, K. Oonuki, G. Sato, T. Takahashi and S. Watanabe, New Astronomy, Reviews, 48, pp. 269-273, 2004 [PDF 0.31 MB] )
    • Hard X-ray and Gamma-Ray Detectors for the NEXT mission
      ( Tadayuki Takahashi, Kazuo Makishima, Yasushi Fukazawa, Motohide Kokubun, Kazuhiro Nakazawa, Masaharu Nomachi, Hiroyasu Tajima, Makoto Tashiro, Yukikatsu Terada, New Astronomy Reviews, 48, pp. 309-313, 2004 [PDF 0.52 MB] )

    2003年

    • Properties of CdZnTe detectors in the burst alert telescope (BAT) array,
      ( Goro Sato, Tadayuki Takahashi, Kazuhiro Nakazawa, Shin Watanabe, Makoto Tashiro, Masaya Suzuki, Yuu Okada, Hiromitsu Takahashi, Ann Parsons, Jack Tueller, Hans Krimm e, Scott Barthelmy, Jay Cummings, Craig Markwardt, Derek Hullinger, Neil Gehrels, Ed Fenimore, David Palmer, Tony Dean, and Dave Willis, Hard X-Ray and Gamma-Ray Detector Physics V , SPIE, 2003, in press [PDF 0.95 MB] )
    • Large area Gamma-ray Imaging Detector Based on High Resolution CdTe Diode (Takefumi Mitani, Hidehito Nakamura, Shingo Uno, Tadayuki Takahashi, Kazuhiro Nakazawa, Shin Watanabe, Hiroyasu Tajima, Masaharu Nomachi, Yasushi Fukazawa, Shin Kubo, Yoshikatsu Kuroda, Mitsunobu Onishi, Ryoichi Ohno, IEEE Trans. Nucl. Sci., 50, 4, 1048-1052, 2003 )[PDF (1.4 MB)]
    • Large area CdTe diode detector for space application
      ( K. Nakazawa, T. Takahashi, S. Watanabe, G. Sato , M. Kouda, Y. Okada, T. Mitani, Y. Kobayashi, Y. Kuroda, M. Onishi, R. Ohno, H. Kitajima, NIM A 2003, 512, pp. 412-418, 2003 )[PDF (0.4 MB)]
    • Activation Properties of Schottky CdTe Diodes Irradiated by 150 MeV Protons
      ( M. M. Murakami, Y. Kobayashi, M. Kokubun, I. Takahashi, Y. Okada, M. Kawaharada, K. Nakazawa, S. Watanabe, G. Sato, M. Kouda, T. Mitani, T. Takahashi, M. Suzuki, M. Tashiro, S. Kawasoe, M. Nomachi, K. Makishima, IEEE Trans. Nucl. Sci., 2003, in press )[PDF (0.3 MB)]
    • High resolution CdTe detectors for the next generation multi-Compton gamma-ray telescope
      ( Tadayuki Takahashi, Kazuhiro Nakazawa, Tuneyoshi Kamae, Hiroyasu Tajima, Yasushi Fukazawa, Masaharu Nomachi, and Motohide Kokubun, SPIE vol 4851, pp. 1228-1235, 2003)[PDF (1.4 MB)]
    • A stacked CdTe Gamma-ray Detector and its application as a range finder
      ( Shin Watanabe, Tadayuki Takahashi, Kazuhiro Nakazawa, Yoshihito Kobayashi, Yoshikatsu Kuroda, Kei Genba, Mitsunobu Onishi, Kunio Otake , Nucl. Instr. Meth. A, 505, 118-121, 2003 ) [PDF (0.9 MB)]

    2002年

    • High Resolution Schottky CdTe Diodes
      ( T.Takahashi, T. Mitani, Y. Kobayashi, M. Kouda, G. Sato, S. Watanabe, K. Nakazawa, Y. Okada, M. Funaki, R. Ohno, K. Mori, IEEE Trans. Nucl. Sci., vol. 49, No. 3, pp. 1297-1303, 2002 ) [PDF (1.8 MB)]
    • Characterization of CdTe/CdZnTe detectors
      ( G. Sato, T.Takahashi, M. Sugiho, M. Kouda, T. Mitani, K. Nakazawa, Y. Okada, S. Watanabe, IEEE Trans. Nucl. Sci., vol. 49, No. 3, pp. 1258-1263, 2002 ) [PDF (392 kB)]
    • CdTe and CdZnTe detectors for timing measurements
      ( Y. Okada, T.Takahashi, S. Watanabe, K. Nakazawa, K. Makishima, K. Mori, K. Makishima IEEE Trans. Nucl. Sci., vol. 49, No. 4, pp. 1986-1992, 2002 ) [PDF (2.9MB)]
    • CdTe stacked detectors for Gamma-ray detection
      ( S. Watanabe, T.Takahashi, Y. Okada, G. Sato, M. Kouda, T. Mitani, Y. Kobayashi, K. Nakazawa, Y. Kuroda, M. Onishi, IEEE Trans. Nucl. Sci., vol. 49, No. 3, pp. 1292-1296, 2002 ) [PDF (716 kB)]
    • A Counting CdTe Pixel Detector for hard X-ray and Gamma-ray Imaging
      ( P. Fischer, M. Kouda, H. Kruger, M. Lindner, G. Sato, T. Takahashi, S. Watanabe, N. Wermes, IEEE Trans. Nucl. Sci., vol. 48, No. 6, pp. 2401-2404, 2002 )

    2001年

    • Recent Progress in CdTe and CdZnTe detectors
      ( T.Takahashi and S.Watanabe, IEEE Trans. Nucl. Sci., vol. 48, No. 4, pp. 950-959, 2001 ) [PDF (18 MB)]
    • High Resolution CdTe Detector and Applications to Imaging Devices
      ( T.Takahashi, S.Watanabe, G.Sato, Y.Okada, S.Kubo, Y.Kuroda, M. Onishi, R. Ohno,IEEE Trans. Nucl. Sci., vol. 48, No. 3, pp. 287-291, 2001 ) [PDF (1.7 MB)]

    2000年

    • High-resolution Schottky CdTe Detectors for Hard X-ray and Gamma-ray Observations
      ( T. Takahashi, B. Paul, K.Hirose, C. Matsumoto, R. Ohno, T. Ozaki, K. Mori, Y. Tomita, Nucl. Instr. Meth. A, A436, 111-119,2000) [PDF (1MB)]

    1999年


    1998年

    • Performance of a New Schottky CdTe Detector for Hard X-ray Spectroscopy
      ( T. Takahashi, K. Hirose, C. Matsumoto, K. Takizawa, R. Ohno, T. Ozaki, K. Mori, and Y. Tomita, SPIE, 3446, 29-37, 1998 ) [PDF (760kB)]
    • Performance of a new Schottky CdTe detector for hard x-ray spectroscopy
      ( Matsumoto, C, T. Takahashi, K. Takizawa, R. Ohno, T. Ozaki, K. Mori, IEEE Trans Nucl. Sci., 45, 428, 1998 ) [PDF (189kB)]