2000年度後期講義「幾何学II」
目次
開講のお知らせ
10月6日
10月13日
10月20日
10月27日
11月10日
11月17日
12月1日
12月8日
12月15日
12月19日
12月22日
1月12日
試験問題
試験講評と合格者発表
10月6日(金)開講
2000年11月24日は11月祭期間中のため休講.
12月19日(火)16:30〜18:00に補講を行います.
2001年1月19日はセンター試験の前日のため休講.
2001年1月12日(金)が最終講の予定.
単位は試験で認定する.
試験は2001年2月2日(金)の予定
授業内容
幾何学Iの内容を受けて, 抽象的な多様体の概念を解説する. 部分積分の公式
を一般化したStokesの定理を目標とする.
参考文献
- 松本幸夫: 多様体の基礎, 東京大学出版会
- 森田茂之: 微分形式の幾何学1, 岩波講座 現代数学の基礎
- 松島与三: 多様体入門, 裳華房
10月6日にやったこと
§序. 多様体の例, 作り方
- 多様体を貼りあわせで作る. トーラス, メビウスの帯, クラインの壺
- 同値関係と割って出来る空間
- (実)射影空間
10月13日にやったこと
§1. 多様体の定義, 例
- 位相多様体の定義
- C^∞級微分可能多様体の定義
- 例. R^n, R^n の開集合
- S^n, メビウスの帯, トーラス
- 射影空間の位相
10月20日にやったこと
前回の続き
- 射影空間の同次座標, 非同次座標
- R^nの部分多様体が多様体であること
- 積多様体
- 極大な座標系
§2. 多様体上の関数, 多様体間の写像
10月27日にやったこと
前回の続き
- 多様体上のC^∞級関数
- 射影直線間の多項式写像
- 多様体の開集合上で定義された写像を拡張する
11月10日にやったこと
§3. 接ベクトル, 接空間
- 多様体の点pにおける接ベクトルの定義,
- 接ベクトルの全体を接空間といい, T_p M で表わす.
- 座標が与えられたとき, (∂/∂x_1)_p, (∂/∂x_2)_p, ...., (∂/∂x_n)_p と書かれる, 接ベクトルが定義され, T_p Mの基底をなす.
- 二つの座標が与えられたとき, 上の基底の変換行列が座標変換のヤコビ行列で与えられる.
11月17日にやったこと
前回の続き
- f が M 上のC^∞級関数のとき, df_p : T_p M --> R が定まる.
- F : M --> N がC^∞級写像のとき, dF_p : T_p M --> T_F(p) N が定まる.
- 合成写像の微分法則 d(G F )_p = d G_F(p) dF_p
- F : M --> N がはめ込み, 埋め込み, 沈め込み, であることの定義
- F : M --> R^n が埋め込みであることは, 幾何1の意味で多様体であることと同値である. (Exercise)
§4. ベクトル場
- ベクトル場の定義
- X, Yベクトル場, f:M --> R C^∞級のとき, X+Y, fX はやはりベクトル場になる.
- ベクトル場による関数の微分 Xf (or X(f))の定義
- X : C^∞(M) --> C^∞(M) が 線形でライプニッツの法則を満たすとき,
それはベクトル場が定めるものである.
12月1日にやったこと
前回の続き
- ベクトル場のLieブラケット [X,Y]の定義
- 積分曲線の定義, その存在(ただし常微分方程式の解の存在定理は認める)
- 局所1パラメータ変換群
12月8日にやったこと
前回の続き
- 局所1パラメータ変換群を用いた Xf, [X,Y]の表示式
§5. 微分形式と外微分
12月15日にやったこと
前回の続き
- 外積代数と交代形式の全体の同型写像
- 多様体上の微分形式の定義
- 座標変換での微分形式の変換性
12月19日にやったこと
前回の続き
12月22日にやったこと
前回の続き
§6. 多様体上の積分とStokesの定理
冬休みの宿題問題集
1月12日にやったこと
前回の続き
2月2日 試験
試験問題(pdf file)
試験の講評と合格者発表(pdf file)
不合格のものも含めて答案を返却するので, 数学事務室まで取りにくること.
nakajima@kusm.kyoto-u.ac.jp