For Japanese students / 入学希望の方へ

NEW! 2024年度冬入試説明会 2024/10/28 13:00-14:00 こちらからお申込みください。

科学技術社会論、科学コミュニケーション分野の研究室です。とはいえ、最近は科学技術と社会に関することであれば、政策や倫理・哲学、ジェンダーをはじめ、企業、教育、文化にわたって非常に広い範囲で研究活動をしています。

東京大学学際情報学府、文化・人間情報学コースを通じて、修士課程、博士課程への進学を受け入れています(リンク)。夏・冬の入試説明会の前に公開研究室説明会を行います。進学を検討されている方はぜひご参加をください。

研究テーマはそれぞれにご提案をいただくため、幅広いテーマを受け入れています。最近はAI関係を中心に、理系女性、コロナ、日本食と文化、市民科学などと社会、メディアの関係を扱ってきました。

研究テーマの方向性が見えている場合、個別のメールと面接も受け付けます。メールには自己紹介と想定するテーマを書いてください。連絡が取れるのは出願前までです。また、出願書類に相当する研究計画書は、審査員である教員に送らないようにご注意ください。


研究のテーマと手法

ゼミは週1で開催しており、月1の対面は本郷・情報学環で、あとはオンラインで行っています。学生の方は以下の本郷・情報学環コモンズなどを拠点に研究を進めています。

  • 研究テーマは自由です。最近はChatGPTを含むAIと社会、倫理関係が多いですが、科学技術と社会について、広く扱っているので、皆さんの気になるテーマを提案ください。論文発表と同時並行で、ジャーナルにletterという形で政策的な提言も活発に行っています。

  • 研究手法は量的研究が主ですが質的研究も組み合わせています。またすでにある政府統計やメディアのテキスト分析を含めて、いろいろなデータを活用しています。たとえば、AI美空ひばりについての賛否をテキスト分析する修士論文もありました。

  • 主に博士課程以降ですが、調査会社を通じて世界数か国のデータを取得して研究している学生もいます。
  • プロジェクトに参加することで、学びながら研究を進めることもできます。

  • 研究の進め方は

    毎週、Zoom、あるいは対面の場合は本郷の情報学環でゼミを行っています。適切な問いを立てる。これが最重要です。

    1)最初に十分に時間をかけて文献調査(教科書、書籍、公開情報)を行い、基本的な情報を収集し、批判的に吟味します。とはいえ、最近は社会の動きが早いので、最新論文をおっかけながらてテーマを吟味することも多くあります。

    2)論文を読み研究のスタイルを学びながら、Handbookや教科書、論文などで、研究の軸となる理論(Framework)を見つけます。

    3)適切な仮説(Research question)を立てます。1)から3)までを繰り返し行い、よりよい仮説を立てることが重要です。

    4)その後、データ収集の設計をし、実際の収集、解析、ディスカッションそして論文執筆と進んでいきます。

    5)研究は、論文で発表されて初めて研究として完成します。


    よくある質問

    外部から受験される方の多くが、それまでのテーマと異なる研究を志しておられます。新しい研究に関連する多くの論文を読んで独自のリサーチクエスチョンを考えましょう。

    社会人学生を歓迎しています。時間のやりくりができれば、社会経験を生かした研究が実を結びます。

    できる準備は、なるべく多くの最新論文を読むことです。特にAI関係は進展が速く、多くの論文が出ているので、google scolarなどで英語論文を中心に最近の傾向を抑えておきましょう。迷ったらPUSからチェックすることをおすすめします。

    学生の居室について

    情報学環のが学生は、本郷キャンパスの情報学環のコモンズを活動拠点にします。また、海外からの留学生や研究員は、柏キャンパスのKavli IPMUで机を用意します。


    研究グループ

    社会人学生もいて年代の幅が広く、短期・長期の留学生も参加しており議論が活発です。研究室内のほか、情報学環の学生間での交流も盛んです。


    学会

    関連する学会がいくつかありますが、科学技術社会論学会,国際会議はPCSTをメインとしています。科学コミュニケーション研究会はお気軽に参加いただけます。