2017年度


桂川さんが中心になって執筆した論文「A compact imaging system with a CdTe double-sided strip detector for non-destructive analysis using negative muonic X-rays」がNuclear Instrument and Method, A (NIM A)誌に受理されました。エギゾチック原子(ミュオン原子)からの硬X線イメージングについてです。ここから,ダウンロードすることができます。(2017年11月)

米田さんが中心になって執筆した論文「Development of Si-CMOS hybrid detectors towards electron tracking based Compton imaging in semiconductor detectors」がNuclear Instrument and Method, A (NIM A)誌に受理されました。はじめて開発した,高い時間分解能を保ちながら,20ミクロンの精度で電子飛跡を記録可能なSi-CMOSハイブリッド素子についてです。ここから,ダウンロードすることができます。(2017年11月)


2017年のIEEE Glenn F.Knoll Radiation Instrumentation Outstanding Achievement Awardを高橋が 受賞しました。 (IEEE: 米国電気電子学会) (2017年11月)。


フランスでひらかれたNDIP17国際会議(New Developments of Photo Detection) で,博士課程の米田さんが最も優れた発表賞(Best Presentation Awards)のPierre Besson prizeに選ばれました。(2017年7月)。


博士課程の桂川さんと米田さんが,フランスでひらかれるNDIP17国際会議で口頭発表に選ばれ、発表を行います。(2017年7月)。



2016年度

米田さんの修士論文「宇宙MeVガンマ線高感度観測に向けた 半導体コンプトンカメラの試作とその評価」が2016年度の東京大学大学院理学系研究科研究科奨励賞に選ばれました。内田さん(2014年度),斎藤さん(2010年度),小高さん(2008年度)についで4人目です。


本研究室が第1号機から参加し,特に検出器部分に大きくかかわっている,太陽の硬X線観測のロケット実験FOXSI3が,2018年夏の打ち上げを目標に準備中です。


2015年度

本研究室が長年に渡って、大きく開発に関わってきたASTRO-H衛星の機体公開が筑波宇宙センターで行われました。次回は種子島宇宙センターで1月12日に行われる予定です(2015年11月)。


機体公開のプレスリリース(JAXA)はこちら
機体公開の際の記者レクの様子と資料はこちら
ASTRO-Hの特設サイトはこちら

内田さんが中心になって執筆した論文「Suzaku observations of a shock front tracing the western edge of the giant radio halo in the Coma Cluster」がPublications of the Astronomical Society of Japan (PASJ)誌に受理されました(2015年12月)


佐藤さんが中心になって執筆した論文「Suzaku spectra of a Type II Supernova Remnant Kes 79」がPublications of the Astronomical Society of Japan (PASJ)誌に受理されました(2015年12月)


修士課程の桂川美穂さんが今年のIEEE Nuclear Scinece国際会議で口頭発表に選ばれ、発表を行いました。(2015年11月)。


佐藤さんが中心になって執筆した論文「Suzaku spectra of a Type II Supernova Remnant Kes 79」がPublications of the Astronomical Society of Japan (PASJ)誌に受理されました(2015年12月)


一戸さんが中心になって執筆した論文「The first demonstration of the concept of "narrow-FOV Si/CdTe semiconductor Compton camera」がNuclear Inst. and Methods in Physics Research, A (NIM-A)誌に受理されました(2015年9月)


本研究室が,そのコンセプト設計から試作,製造にいたるまで,開発に大きく関わってきたASTRO-H衛星搭載用の軟ガンマ検出器(狭視野コンプトンカメラ)と硬X線撮像検出器(Si/CdTe多層イメージャ)がついに完成し,衛星への組み付け作業が行われました (2015年4月)


CdTe半導体を用いた硬X線望遠鏡の焦点面検出器(HXI: Hard X-ray Imager)とSi/CdTeコンプトンカメラを用いた軟ガンマ線検出器(SGD: Soft Gamma-ray Detector)は本研究室が,長年にわたって続けてきた研究に基づいています。高いエネルギー分解能を持つ半導体センサーの要素技術の開発から,衛星搭載用検出器としてのコンセプト設計,そして試作,製造にいたるまで,開発に大きく関わってきたASTRO-H衛星搭載用の硬X線撮像検出器(Si/CdTe多層イメージャ)(写真はこちら )と軟ガンマ検出器(狭視野コンプトンカメラ)(写真はこちら)がついに完成し,衛星への組み付け作業が行われました (2015年2月,4月)。 HXIとSGDの基礎となった技術は,現在,素粒子物理学実験,医療,非破壊検査などに応用がはかられています(参考資料は こちら

新世代の高エネルギー宇宙物理学を開拓するために開発されたX線衛星 ASTRO-Hについては,昨年度末に天文学会で行われた特別セッションの資料をごらんください。
また,その中で発表された「概要」はこちら


2014年度

本研究室の内田さんの修士論文が東京大学大学院理学系研究科研究科奨励賞に選ばれました。 (2015年3月)


これは、本研究室が開発を続けてきたASTRO-Hの軟ガンマ線検出器(SGD)の衛星搭載モデルを用いた試験のデータを 解析し,コンプトンカメラ部を中心に評価を 行ったものです。
これまでの研究室の修士論文は、 修士論文一覧 をご覧下さい。
また,奨励賞についてはこちらへ。

萩野さんが中心となって執筆した論文「On the Merging Cluster Abell 578 and Its Central Radio Galaxy 4C+67.13」がAstrophysical Journal誌に受理されました(2015年3月)


一戸さんが中心となって執筆した論文「The growth of the galaxy cluster Abell 85: mergers, shocks, stripping and seeding of clumping」がMonthly Notices of the Royal Astronomical Society Main Journal (MNRAS)誌に受理されました(2015年1月)


萩野さんが中心となって執筆した論文「The origin of ultra-fast outflows in AGN: Monte-Carlo simulations of the wind in PDS 456」がMonthly Notices of the Royal Astronomical Society (MNRAS)誌に受理されました(2014年10月)。


佐藤さんが中心となって執筆した論文「Discovery of Recombining Plasma in the Supernova Remnant 3C 391 (Sato et al.)」がPASJ誌に受理されました(2014年9月)

 

「コンプトンカメラによるガンマ線イメージング」(高橋、武田)が日本応用物理学会誌(応用物理)第10号に掲載されました。


1970年代の初頭に初めて提案されたコンプトンカメラは40年の開発の歴史をへて,ようやく実現化されつつある.この技術が開発されれば,数100キロ電子ボルト (keV) から数メガ電子ボルト (MeV) のガンマ線の領域で「写真」がとれるようになり,ホットスポットの可視化ばかりではなく,医療や非破壊検査などのイメージングへの応用が期待されています。ここでは,最新の半導体センサー技術を用いて開発されたコンパクトなガンマ線イメージング用のコンプトンカメラについて,その現状を解説します「応用物理」はこちら

研究室の修士過程の桂川美穂さんが パリで行われたASTRO-H衛星の国際夏の学校で,「The measurement of iron temperature in Cassiopeia A with SXS」というタイトルでポスター発表を行い,優秀ポスター賞に選ばれました(2014年7月)。



本研究室の修士過程の内田悠介さんが今年のNDIP14(New Developments in Photon Detection 2014)国際会議で口頭発表に選ばれました(2014年6月)。研究員の武田さんも「A Portable Si/CdTe Compton Camera and its application to visualization of radio active substances」というタイトルで口頭発表を行い,Pierre Besson Prizeを獲得しました。



2013年度

研究室の修士過程の東郷 淳さんと博士課程の一戸悠人さんが今年のIEEE Nuclear Scinece国際会議 (IEEE NSS-MIC)で口頭発表に選ばれました (2013年11月)。東郷さんは招待講演でした。研究員の武田さんも口頭発表です



「コンプトンカメラで放射性物質の飛散状況を可視化する」(高橋、武田、渡辺)が日本物理学会誌6月号に「話題」として掲載されました (2013年7月)。



超広角コンプトンカメラが登場した経緯、現地での経験から得たガンマ線を可視化するカメラに必要な要求条件、採用した画像構成法とその有意度などをまとめた記事となっています。
投稿した論文のpdfファイルは、こちらからダウンロードできます。物理学会誌はこちら。表紙の写真は超広角コンプトンカメラです。

本研究室の一戸悠人さんの修士論文が2013年度「測定器開発」優秀修士論文賞に選ばれました。物理学会秋季大会において受賞記念講演が行われます
(2013年5月14日)。



「測定器開発優秀修士論文賞」は高エネルギー物理学研究所(KEK)測定器開発室が高エネルギー物理学研究者会議、原子核談話会、宇宙線研究者会議と共に2011年より、設けているもので、測定器開発という研究分野の一層の充実と裾野の拡大をめざすためのものです。関連実験分野における測定器開発に関する優秀な修士論文を表彰することで、修士課程で測定器開発に携わる学生を奨励し、研究者育成の出発点である大学院教育においても測定器の開発研究のさらなる充実に貢献するものとされています。

修士論文: 「ASTRO-H 衛星搭載軟ガンマ線検出器におけるコンプトン再構成アルゴリズムの開発」 東京大学
講評(測定器開発優秀修士論文賞のアナウンスより):
 日本が総力を挙げて取り組む大型観測衛星ASTRO-Hに搭載される軟ガンマ線検出器SGDにおけるコンプトン散乱の再構成に対して真正面から取り組んだ大作である。コンプトンカメラからの情報を余すことなく利用して解析をするために、コンプトン散乱という現象と装置の特性の双方を検討し尽くしたと思える完成度が大変印象的であった。
詳細は、こちらをご覧ください。


「X線天文衛星技術を応用した超広角コンプトンカメラの研究」において
高橋、渡辺、武田の3名が科学技術分野における、平成25年度文部科学大臣賞(研究部門)を受賞しました (2013年4月16日)。


科学技術分野の文部科学大臣表彰として、我が国の科学技術分野において顕著な功績をあげた者を対象とする科学技術賞を受賞しました。 「超広角コンプトンカメラ」は、本研究室の歴史のようなもので、これまでの多くの学生やスタッフの苦労が詰まったものです。本賞は、 研究室の現役、OB/OGの他、一緒に作り上げてきた多くの方々に対していただいたものであり、皆さんに深く感謝いたします。

業績概要
東日本大震災に伴う福島第一原発の事故により、放射性物質が広範囲に拡散する事態の中、放射性物質の可視化装置の実用化が強く望まれている。特に、敷地に広く分布した放射性物質を、効率よくマッピングするための広角撮像能力が、実地でのガンマ線イメージング装置に求められていた。  本研究では、次期X線天文衛星ASTRO-H搭載にむけて研究を行ってきた最先端技術を用い、放射性物質の可視化を目的とした「超広角コンプトンカメラ」の開発を行った。この装置は、独自に開発したSiとCdTeの半導体イメージング検出器を高密度に積層した構造をもち、180×180度 (半球) にわたる超広角撮像能力を特徴とする。また放射線強度やスペクトルを同時に取得可能である。本研究により、世界で初めてコンプトンカメラの実地への適用が実現した。実際に、福島での撮像試験を行い、ホットスポットの分布を一度に画像化することに成功し、実用上、除染作業における放射性物質可視化装置として、極めて有望であることを実証した。本成果は、作業前に汚染箇所を特定し重点的な除染を行う、作業後の撮像により取り残しがないことを確認する、など除染作業の効率化と信頼性向上に寄与することが期待される。

詳細は、こちらをご覧ください。
平成25年度文部科学大臣表彰についてはこちらをご覧ください。

本研究室の超広角コンプトンカメラによる活動がScience誌の「Cooloing a Hot Zone」という記事(2013年 VOL339 1028-1029ページ)の中で取り上げられました。(2013年3月)。


Science誌(1 MARCH 2013 VOL 339 SCIENCE)のホームページは、こちら。「Astronomers Lend Know-How to Cleanup」という囲み記事です。

2012年度

本研究室の斎藤さんが中心となって執筆した論文「Very Rapid High-Amplitude Gamma-ray Variability in Luminous Blazar PKS1510-089 Studied with Fermi-LAT」がAstrophysical Jounarl Letters誌に受理されました (2013年2月)


詳しくはこちらをご覧ください。

本研究室の小高さんが中心となって執筆した論文「Short-Term Variability of X-rays from Accreting Neutron Star Vela X-1: I. Suzaku Observations」がAstrophysical Journal誌に受理されました(2013年2月)。



詳しくはこちらをご覧ください。

本研究室がカリフォルニア大学SSL (Space Science Lab.)、NASAと共同で進めてきた、世界で初めての太陽の硬X線望遠鏡を用いた撮像観測ロケット実験FOXSIに成功しました(2012年11月)。



本研究室の斎藤さん、本研究室出身の石川真之介さん(現在天文台)がホワイトサンズでの打ち上げに参加しました。硬X線を集光、撮像するように設計された望遠鏡を用いて、太陽の撮像観測を行ったのは、世界ではじめてです。この望遠鏡の焦点面検出器に、本研究室の斎藤さん、石川さん、渡辺さんが中心となり、名古屋大学の田島教授、本研究室出身の田中孝明さん(現在京都大学)他と共に開発してきたファインピッチの両面シリコン検出器が用いられました。実験結果は、天文学会等で発表されました。詳しくはNASAのリリースをご覧ください。

本研究室の佐藤有さんがIEEE Nuclear Scinece Symposiumで口頭発表に選ばれ、「In-Orbit Activation Study of ASTRO-H X-Ray Observatory Using Geant4」というタイトルで発表を行いました(2012年10月)。



新学術領域「実験と観測で解き明かす中性子星の核物質」が開始されました。本研究室は計画研究班C01「宇宙X線・ガンマ線観測による中性子星研究の新展開」を主導します。



中性子星の質量・半径の測定から核物質の状態方程式に制限を加えよう と言う試みは、1970年代からなされているが、特に半径の測定が難しく、 現状は7〜15kmという制限がついているに過ぎない。 核理論や地上原子核実験と比較するために、 半径の測定精度を10 倍向上させる必要がある。本研究では、宇宙X線望遠鏡を用い、 距離によらない観測を行い、中性子星半径の精密決定に挑む。 今までにない斬新な装置を駆使し、また新型検出器を開発することで、 上記目的を達成する。  このため、(1)ASTRO-H 衛星(2014 年打ち上げ予定) による、 X線バースト時の中性子星表面で形成される 吸収線の重力赤方偏移の精密測定等による中性子星半径の精密決定、 (2)中性子星表面近くでのガスのケプラー運動の周期測定をめざした高計数率、 高時間分解能のX線検出器の開発、 (3)X線偏光観測による中性子星表面付近のX線放射メカニズムの研究などを行なう。 本研究の前半では、 ASTRO-Hによる観測を行なうためにマイクロカロリメータの耐高計数率化を実現し、 打ち上げ前の試験やキャリブレーションを実施する。 領域の案内

2011年度


本研究室が長年にわたって開発を行なってきたSi/CdTeコンプトンカメラによる「「超広角コンプトンカメラ」による放射性物質の可視化に向けた実証試験について」 という記者発表を行ないました。



プレスリリース
添付資料1
添付資料2
Si/CdTeコンプトンカメラ


JAXAの広報誌JAXA's 038号 (May 2011) に「世界をリードする日本のX線天文学とX線天文衛星」という特集が組まれました


JAXAの広報誌JAXA'sに「宇宙の素顔をとらえるために:世界をリードする日本のX線天文学とX線天文衛星」というインタビュー特集が組まれました。世界をリードする日本の X線天文衛星(牧島一夫)、次期X線天文衛星「ASTRO-H」ビッグサプライズを世界に(高橋忠幸)、さらに「すざく美術館」という構成です。Web版はこちらです。JAXAのWebには、ASTRO-Hの特集として、X線で見るダイナミックな宇宙も掲載されています。


2010年度


本研究室の斎藤さんが修士論文が研究奨励賞に


本研究室の斎藤新也さんの修士論文が平成22年度の 東京大学大学院 理学系研究科研究奨励賞に選ばれました。これは、本研究室のメインテーマの 一つであるSiイメージング素子を用いて、硬X線望遠鏡の焦点面検出器に応用したものです。 実験は観測ロケットを用いて、太陽からの硬X線観測のためにアメリカ合衆国の砂漠にて行われます。
これまでの研究室の修士論文は、 修士論文一覧 をご覧下さい。

本研究室の卒業生の田中さんが第5回(2011年) 日本物理学会若手奨励賞を受賞しました。


本研究室の卒業生の田中孝明さん(現在スタンフォード大学)が「Fermi衛星による超新星残骸W44からのガンマ線放射の研究」により、第5回日本物理学会若手奨励賞 (Young Scientist Award of the Physical Society of Japan)を受賞しました。2011年9月の日本物理学会の秋期年会において授賞式が行われる予定です。 この賞は、 将来の物理学を担う優秀な若手研究者の研究を奨励し,学会をより活性化するために設けられたものです。
第5回(2011年)若手奨励賞受賞者一覧については こちらをご覧ください。。

「宇宙X線衛星「すざく」による非熱的宇宙物理学の開拓(高橋、内山、牧島)」が日本物理学会誌9月号に掲載されました(2010年9月)。


非熱的放射を示す天体現象の研究は、宇宙線の加速機構やその加速現場を探るとともに、宇宙のエネルギー形態の一つの非熱的エネルギーの果たす役割を知る上で重要です。 「すざく」衛星が高い感度で行うことのできる硬X線領域での観測によって、熱的放射から切り離された非熱的放射を 選択的に調べる事ができます。 日本のX線衛星「すざく」は、広いエネルギー範囲でのスペクトル測定に威力を発揮し、硬X線領域においては世界最高の感度を持ちます。この論文では 「すざく」による硬X線観測の結果を中心として、高エネルギー粒子加速(超新星残骸、ガンマ線連星)と極限状態での非熱的現象(マグネター)の研究を紹介しています。

文部科学省の科学技術 審議会の研究環境基盤部会 学術研究の大型プロジェクトに関する作業部会における「大型プロジェクト(ロード マップ)」評価でASTRO-H衛星が評価AAになりました(2010年9月17日)。


9月10日付で「審議のまとめ(案)」が文科省のホームページに 掲載されています。また、パブリックコメントの募集が開始されています(意見募集期間:9月10日ー10月12日)。皆様のご支援をお願いいたします。
詳しくは こちらをご覧ください

「高エネルギー分解能CdTe検出器のガンマ線イメージングへの応用」の研究をまとめた章(高橋、渡辺、石川)が掲載された本が出版されました。(2010年5月)。

この研究は、本研究室が中心となって世界に先駆けてはじめてから10数年にいたるものです。ASTRO-H衛星のHXIやSGDには、この研究成果が最大限に応用されています。8.1 Introduction, 8.2 High-Resolution CdTe Detector, 8.3 CdTe Pixel Detector Module, 8.4 Stacked CdTe Detector, 8.5 CdTe Double-Sided Strip Detector, 8.6 Si/CdTe and CdTe/CdTe Semiconductor Compton Camera, 8.7 Conclusionの構成となっています。

詳しくは こちらをご覧ください (Krzysztof Iniewski編集, Semiconductor Radiation Detection System, CRC Press)。

宇宙科学研究所に展開されている東京大学大学院宇宙科学グループの2010年度研究所ガイダンスが2010年5月31日(月曜日)14時45分から東大本郷キャンパス(理学部一号館233号室)にて開催されます。 (案内はこちら)

ガイダンス2010

  • 2010年5月31日(月曜日)東大本郷キャンパス 理学部1号館233号室 14時45分から
  • 2010年6月11日(金曜日)宇宙科学研究所見学(相模原市淵野辺)


JAXAの宇宙科学研究本部は、宇宙科学の自律的な研究活動を発展させるため、 名称を宇宙科学研究所に変更しました (2010/04/01)。


詳しくは こちらをご覧ください

2009年度


本研究室の卒業生の内山さんが天文学会研究奨励賞を受賞しました。


本研究室の卒業生の内山泰伸さん(現在スタンフォード大学)が「超新星残骸における粒子加速と宇宙線起源の研究」における業績により、第21回日本天文学会研究奨励賞を受賞しました。2010年3月25日、日本天文学会の春季年会において授賞式が行われました。日本天文学会研究奨励賞は、最近5年間における天文学への寄与が顕著なる35歳以下の若手研究者を対象に、各年度3名以内に授与されます。本研究室の卒業生では片岡さん(現在早稲田大学)の第16回受賞に続く快挙です。

フェルミ衛星を用いた観測論文により、 「サイエンス誌に載った日本人研究者 2009」に掲載されました



第26号科学衛星「ASTRO-H」が2010年1月5日の宇宙開発委員会によって「開発」に移行してよいという評価がくだされました


本研究室博士課程の、勝田さん、石川さん、小高さんが、学術振興会の優秀若手研究者海外派遣事業により、それぞれ海外研究機関に長期派遣されることになりました。


「優秀若手研究者海外派遣事業」は、我が国の優秀な若手研究者が、自らの研究生活に不可欠なステップとしての国際経験を積むために、海外の優れた大学等研究機関において研究を行い、海外の研究者と切磋琢磨する機会を提供することで、創造性豊かで国際的にリーダーシップを発揮できる広い視野と柔軟な発想を持った若手研究者の育成を図るために設置され,公募が行われました。本研究室の博士課程3年の勝田さん、石川さん、小高さんが採択され、2010年中にそれぞれ スタンフォード大学(SLAC/KIPAC)、カリフォルニア大学スペースサイエンス研究所(SSL)、マックスプランク研究所ハイデルベルグ(MPK)に3ヶ月から9ヶ月にわたって派遣され研究を行います。

事業の詳細は こちらをご覧ください


Fermi 衛星を用いた光速度不変の法則の検証に関する成果がNature誌に掲載され、記者発表を行いました(2009年10月30日)。


フェルミガンマ線宇宙望遠鏡は 2009年 5月10日に非常に明るいガンマ線バーストと呼ばれる天体現象を観測し、ガンマ線バーストとしては史上最高とも言える 310 億電子ボルトの高エネルギーガンマ線(非常に波長の短い光)の検出に成功しました。本研究室の大野さん他、日本のフェルミ衛星チームが中心になって解析を行い、この最高エネルギーガンマ線の到達時間を他の低いエネルギーのガンマ線と比較することで、両者にほとんど時間差がないことを明らかにし、アインシュタインの相対性理論の基盤ともいえる「光速度不変の原理」 を過去最高の精度で検証することに成功しました。
これにより、「光速度不変の原理」の破れを予言していた量子重力理論の枠組みに初めて観測から強い制限を付けることに成功しました。

詳しくは、こちらの記者会見資料をご覧ください。

極めて宇宙線加速の効率の高い天体、LS5039ガンマ線 連星に関する記者発表を行いました。



2008年度


日本が大きく貢献している国際ガンマ線天文衛星「GLAST」が、最初のガンマ線全天地図を公開すると同時に、「フェルミ」天文衛星と改名しました。(2008年8月27日)


国際ガンマ線天文衛星「GLAST」は日本が大きく貢献を行ってきたもので、ギガ電子ボルト(GeV)のガンマ線を使ったイメージ観測を行います。本研究室は提案時よりメンバーとなっていて、現在運用や較正作業、さらに解析を行っています。また、JAXAは、広島大学とともに国際協定の窓口ともなっています。このたび、初期観測の成果をふまえて、フェルミ衛星という新しい名前がつけられました。これは、高エネルギー物理学のパイオニアであり、宇宙線がどのように加速されるかを理論的に始めて示したEnrico Fermi(フェルミ)教授(1901-1954)を記念したものです。 フェルミ天文衛星チームは、 ファーストライト初期観測成果として、95時間(約4日間)の初期観測によって得られた全天のガンマ線 イメージ「ガンマ線全天地図」を公開しました。打ち上げ以来、順調に立ち上げ作業が進み搭載されたガンマ線望遠鏡の革新的な性 能が次々と確認されました。今後、観測開始から1年間は、衛星開発グループが観測データの占有解析権を持ち、1年以内に初期データの多くを論文として発表する予定となっています。 また、日本の「すざく」X線天文衛星との共同観測も行われることとなっています。
GLAST Image ガンマ線全天地図
(NASA/DOE,国際GLASTチーム)


 
関連サイト

宇宙観測用硬X線、ガンマ線検出器技術の異分野への展開、


「ASTRO-H」のために開発を進めてきた宇宙観測用硬X線、ガンマ線検出器技術を異分野に展開することとなり、宇宙開発委員会に報告しました。 詳しくはこちら


NeXT衛星が第26号科学衛星「ASTRO-H」に


宇宙航空研究開発機構はNeXT衛星を第26号科学衛星「ASTRO-H」として推進することとなり、開発研究移行のために、宇宙開発委員会推進部会にて報告しました。 詳しくはこちら


本研究室の参加するGLAST衛星が打ち上げられました


本研究室が提案時から参加している、国際ガンマ線天文衛星GLAST(Gamma-ray Large Area Space Telescope)が、いよいよ打ち上げられました(2008年6月12日1時05分 日本時間)。

GLAST(Gamma-ray Large Area Space Telescope)衛星は、米国、日本、イタリア、フランス、スウェーデン、ドイツの協力で開発された、大型の国際ガンマ線天文衛星です。ガンマ線は、電波から可視光、さらにはX線に至る「電磁波」の中で最高エネルギーを持ち、宇宙の激しい活動を明らかにする上で欠かせない波長です。GLAST衛星は、GeV(ギガ電子ボルト)の波長にすぐれた感度をもち、これらの天体が出すガンマ線を、毎日、全天、余すことなく監視し続けます。

本研究室は、スタンフォード大学を中心とした国際GLASTチームの一員として。広島大学や東京工業大学などの日本GLASTチームと共同で、研究を行うこととなります。GLAST衛星のデータは、単独でも巨大ブラックホールの研究や、ダークマター物質の直接探査などに大きな役割を果たしますが、「すざく」衛星によるX線、硬X線観測データと組み合わせ極めて広い波長域におよぶ研究を行うことができるようになります。

詳しくはこちら
日本のGLASTチームのホームページはこちら
NASAのGLAST衛星のホームページは
http://www.nasa.gov/mission_pages/GLAST/main/index.html
http://www.nasa.gov/mission_pages/GLAST/news/gamma_vision.html
http://www.nasa.gov/centers/goddard/news/topstory/2008/gamma_vision.html
主検出器Large Area Telescopeの性能などは、
http://www-glast.stanford.edu および
http://www.nasa.gov/glast
GLAST
GLASTを搭載したロケット(NASA TV)。
DSSD Image
GLASTの打ち上げ(NASA TV)


検出器開発の成果が SPIE国際学会のニュースルームに掲載。


本研究室が長年開発を行ってきた、シリコン両面ストリップ検出器の 成果が、SPIE国際学会のニュースルームに取り上げられ、紹介されました。これは シリコンストリップ素子の開発から、低雑音アナログLSI、さらには 実装技術にいたるまで、広い範囲の検出器技術が評価されたものです。 記事はSPIE ニュースルーム をご覧下さい。なお、本研究はスタンフォード大学線形加速器センター、 広島大学、東京大学との共同研究です。
DSSD
開発した多層シリコン両面ストリップ検出器。多層にすることで、1cm厚もの検出器と することができる。
DSSD Image
シリコン両面ストリップ検出器で取得したイメージ。高速な描画が可能



2007年度


小高さんが修士論文が研究奨励賞に


本研究室の小高さんの修士論文が平成19年度の 東京大学大学院 理学系研究科研究奨励賞に選ばれました。これは、本研究室のメインテーマの 一つであるSi/CdTe コンプトン望遠鏡の性能評価とシミュレーションを行い、 その成果と、新しいデータ処理法についてまとめたものです。
これまでの研究室の修士論文は、 修士論文一覧 をご覧下さい。

銀河宇宙線の起源は 超新星残骸だった


本研究室の内山泰伸さんが中心となった研究グループによる、「すざく」と「チャンドラ」衛星を用いた超新星残骸RX J1713ー3946の観測による銀河宇宙線の起源に関する研究成果がNature誌に掲載されました。研究において
(1)「チャンドラ」衛星のデータから 超新星残骸内において宇宙線電子から放射されているX線 (シンクロトロンX線)が一年以内の期間に現れたり、消えたりしたりする現象をはじめて発見しました。これは、これまで想定されていたよりも100倍強い1ミリガウスという強い磁場が超新星残骸に作られており、この磁場の中で電子が非常に 早く高いエネルギーを得たり(加速)、失ったり(冷却)したりしていることを示します。
(2)一方で「すざく」衛星の軟X線から硬X線領域までの広いエネルギー範囲(波長域)を生かした観測で、0.4キロ電子ボルトから40キロ電子ボルトまでのスペクトル (X線強度のエネルギー依存性)をはじめて得ることができました。このX線強度を調べることにより、宇宙線のエネルギーの増幅率が理論の上限値と言えるほど高いことも明らかになりました。
この2つの観測結果をあわせると、電子と同時に加速される陽子が銀河系内の宇宙線の最高エネルギーである10の15乗電子ボルトを得るのに必要な環境である事を示すことができ、これまで謎であった、10の15乗電子ボルトの宇宙線の源が、超新星残骸であったということができます。 以上の結果はNature誌 2007年10月4日号に掲載されました。同一号の論文の中から一編だけ選ばれる著者紹介において内山さんのインタビューも掲載されています。

論文:Extremely fast acceleration of cosmic rays in a supernova remnant
著者:内山 泰伸, Felix Aharonian, 田中 孝明, 高橋 忠幸, 前田 良知

RXJ713 Image
宇宙線を加速する超新星残骸
(by S. Ikeshita)
詳しい内容(プレスリリース)
NASA プレスリリース(Major Step Toward Knowing Origin of Cosmic Rays)
サイエンス誌のWebニュース(Tracing the Trail of Cosmic Rays)
Space.com (Origin of Cosmic Rays Confirmed )
Discovery Channel (Cosmic Rays Born in Supernova Shockwaves)
スタンフォード大学線形加速器センター(SLAC)の新聞
(Shedding Light on a Cosmic Mystery)


ロッシ賞を受賞しました。


1月に開かれたアメリカ天文学会総会において、今年のロッシ賞が ガンマ線バースト探査衛星「スウィフト(Swift)」のチームに 与えられました。 ロッシ賞は、高エネルギー天体物理学の分野で、 その年の最も優れた研究をしたグループに授与されます。

スウィフト衛星は、NASAを中心に国際協力で開発された天文衛星で、 日本からは、JAXA宇宙科学研究本部と 東京大学、埼玉大学が2000年から、 東京工業大学が2003年から チームメンバーとして参加しています。 この衛星は、宇宙最大の謎の一つ、 最も激しい爆発現象「ガンマ線バースト」を探るために、 2004年11月に打ち上げられました。 これまでに200個を超えるバーストを捉え、 X線、可視光による詳細な追尾観測を行い、 その正体に迫る画期的な発見を多くもたらしました。 今回の授賞はその優れた科学的成果と、 それを実現した衛星チームの力への高い評価によるものです。

This year's prestigious Bruno Rossi Prize has been awarded to National Aeronautics and Space Administration (NASA) scientist Neil Gehrels and the team working on NASA's Swift Gamma-Ray Burst Explorer mission for major advances in the scientific understanding of gamma-ray bursts. The prize is given each year by the High Energy Astrophysics Division (HEAD) of the American Astronomical Society (AAS), the largest professional organization of astronomers in the United States.

The Institute of Space and Astronautical Science, JAXA, Saitama University, and the University of Tokyo have been participating in the Swift project since 2000. The Japanese role has been to contribute to the development of the Swift Burst Alert Telescope (BAT). The Japanese team is led by Prof. Tadayuki Takahashi at ISAS/JAXA, together with Prof. Makoto Tashiro at Saitama University. The Tokyo Institute of Technology joined the team in 2003 as one of the follow up teams. The Institute of Space and Astronautical Science, JAXA is assigned as one of Key Associate Institutions to lead the efforts and developments made by Japanese researchers. より詳しい解説、日本のSwift衛星チームの寄与についてはこちら


2006年度


ブラックホールに迫る「すざく」衛星


X線天文衛星「すざく」は活動銀河核 MCG-5-23-16、MCG-6-30-15 の観測を行い、 かつてない精度でブラックホールの 時空のゆがみを示すと考えられる観測結果を得ることに成功しました。 この成果を出すにあたり、搭載された硬X線検出器(HXD)が、大きな役割を果たしています。 (米国天文学会 高エネルギー天文学部会における記者発表より) 詳しい内容

スピッツァー宇宙望遠鏡によるクェーサー 3C 273 の相対論的ジェットの観測


本研究室の内山泰伸さんが中心となった研究グループは、NASAの宇宙「大天文台」であるスピッツァー宇宙望遠鏡を用いて、クェーサー3C273の巨大ジェットを赤外線で観測することに成功しました。さらにハッブル宇宙望遠鏡とチャンドラX線衛星とを組み合わせた「大天文台の競演」により、長い間ベールに包まれていたジェット放射の性質がはじめて明らかになりました。この観測結果は、銀河の中心にある超巨大ブラックホールがつくる相対論的ジェットの性質の解明に向けた新たな一歩であるとともに、地球に降り注ぐ超高エネルギー宇宙線の起源を探る上でも鍵となる可能性が高いと考えられます。詳しい解説はこちら、またはAAAS EurekAlertをごらんください。 発信元は Yale大学で、 Evidence for Ultra-Energetic Particles in Jet from Black Holeという内容です。
論文:Shedding New Light on the 3C 273 Jet with the Spitzer Space Telescope
著者:内山 泰伸, Urry, C. M., Cheung, C. C., Jester, S., Van Duyne, J., Coppi, P., Sambruna, R. M., 高橋忠幸, Tavecchio, F., Maraschi, L.


High Energy Astrophysics in the Next Decade


「すざく」衛星などの現在のミッションの 成果をふまえて、X線、ガンマ線を中心とする将来計画を議論する シンポジウムです。世界のX線ガンマ線天文学の中 心的研究機関をほぼ網羅する研究者が集まり、 日本のみならず、これから10年間の世界の高エネルギー宇宙物理学 のサイエンスと、そのための観測技術の議論を行います。 案内は こちら をご覧ください。

東京大学大学院・宇宙科学研究本部・研究室ガイダンス


東京大学大学院に所属する教官のガイダンスおよび施設見学を、下記の日程で行ないます。

相模原キャンパス(JAXA宇宙科学研究本部)
2006年(平成18年) 5月16日
午後3時までに守衛所で、入講手続きを行い、 研究本館(A棟)一階ロビー、「はやぶさ」模型の前に集合してください。


2005年度



すざく衛星の試験データが公開され、一般観測の公募が 開始されました。

すざく衛星の高感度のX線CCD (XIS)、硬X線検出器(HXD)は順調に動作しており、 2005年12月2日には、世界の天文台として、国際観測公募を開始しました。
本研究室が、その開発に深く関わってきた「すざく」の硬X線検出器(HXD)は、大気球を用いた実験からはじまって、多くの研究者の 協力のもと、15年を超える開発の結果実現した、独創的な検出器です。みなさまのご協力に感謝致します。

Swift衛星がはじめて
ショートガンマ線バーストの位置決定に成功しました

JAXA宇宙科学研究本部、埼玉大学、東京大学が参加しているSwift衛星が、 5月9日に発生した継続時間が40ミリ秒というショートバーストの発生場所を、世界で初めて正確に特定することに成功しました。 このGRBは、地球から300万光年はなれた楕円銀河の中に周辺部に位置していました。これはこのGRBが、活発な星形成のときに おきる巨大な星の爆発現象とは無関係であることを示しており、むしろ中性子星やブラックホールの合体現象から発生しているとする 仮説を支持する結果で、今回Nature誌(2005年10月06日号)に掲載されました。この研究には、本グループの中澤(JAXA宇宙科学研究本部助手)、 佐藤(JAXA宇宙科学研究本部、東京大学博士課程)、鈴木(埼玉大学博士課程)、高橋(JAXA宇宙科学研究本部教授)、田代(埼玉大学助教授)が 参加しており、共著者となっております。
より詳しい解説、日本のSwift衛星チームの寄与についてはこちら

本研究室が、その開発に深く関わってきた「すざく」の硬X線検出器 「HXD」が観測を開始しました。

HXDは、大気球を用いた実験からはじまって、多くの研究者が 15年を超える開発の結果実現した、独創的な検出器です。みなさまのご協力に感謝致します。


Astro-E2衛星が7月10日に無事打ち上げられ、「すざく(朱雀)」と命名 されました。(追記:打ち上げ後、XRS検出器の運用ができなくなりましたが、HXD、XISの2つ の検出器は、正常に運用を続けています。)



Astro-E2衛星の打ち上げの予定日が7月6日からとなりました。

現在の打ち上げの予定は7月10日になっています。 詳しい情報は、以下のページをご覧ください。

ガンマ線バースト探査衛星Swiftによるソフトガンマ線リピーターSGR1806-20 の論文がNature誌に掲載されました。

JAXA宇宙科学研究本部、埼玉大学、東京大学が参加しているSwift衛星が、われわれの銀河にあり、マグネターと呼ばれる中性子星の一種から、過去最大規模の巨大ガンマ線フレアを検出し、その結果が今回Nature誌(2005年4月28日号)に掲載されました。フレア中に観測されたガンマ線の分光解析には、本グループの佐藤(JAXA宇宙科学研究本部、東京大学博士課程)、鈴木(埼玉大学博士課程)が参加しており、論文に共著者として加わっています。
より詳しい解説、日本のSwift衛星チームの寄与についてはこちら

東京大学大学院・宇宙科学研究所・研究室ガイダンス


 東京大学大学院に所属する教官のガイダンスを、下記の日程で行ないます。

相模原キャンパス(JAXA宇宙科学研究本部)
2005年(平成17年)5月6日
午後2時に、A棟(研究本館)6階会議室 (エレベータをおりてすぐ)に集合 してください。

本郷キャンパス(東京大学)
2005年(平成17年)4月22日 16:30-18:00
理学部4号館1220号室(物理学科)

JAXAの長期ビジョンが発表されました

今後20年の宇宙開発の将来を見据えたJAXAの長期ビジョンが、 発表されました。宇宙科学がJAXAの進むべき道の一つとして 定義づけられ、科学者の柔軟な発想をいかに発展させていくかという観点に重きをおきながら、 宇宙科学のロードマップについてまとめられています。宇宙科学については、宇宙科学研究本部の 研究者の意見ばかりではなく、各大学や研究機関との議論、X線天文、光赤外天文、重力波などの 各コミュニティの将来計画の議論が反映されています。 (PDFファイル)

2004年度



Astro-E2衛星のCG ギャラリー

Astro-E2衛星の打ち上げを控えて、CGを使った紹介のコーナーを開催しました。

2005年度宇宙科学シンポジウム開催

宇宙科学の将来計画を議論する恒例のシンポジウムが1月6, 7日に開かれます。毎年立錐の余地もないほどに 賑わい、白熱した議論が展開されます(JAXA宇宙科学研究本部にて)。

HEAD 2004 開催

アメリカの天文学会の
高エネルギー 天体物理学部門(HEAD)の総会が2004年9月8日から11日にかけてニューオリンズで開かれます。

「きみっしょん」と一般公開が行われます

高校生を対象とした
「君が作る宇宙ミッション(きみっしょん)」が8月16日から20日まで開かれます。これは、高校生に宇宙科学の研究者が普段行っているようなスタイルの研究を体験してもらうことを目的とした合宿形式のプログラムです。
8月28日には、毎年恒例の一般公開がJAXAの相模原キャンパス(宇宙科学研究本部)にて行われます。

γ2004がHeidelbergで開催されます

ガンマ線を用いて宇宙の高エネルギー現象を探るためのガンマ線天文学の国際会議、
International Symposium on High Energy Gamma-ray Astronomy (γ2004)が、7月26日 から30日にかけて、ハイデルベルグ(独)にて開催されます。

東京大学大学院・宇宙科学研究本部(JAXA)・研究室ガイダンス


東京大学大学院に所属する教官のガイダンスを、下記の日程で行ないます。

相模原キャンパス(JAXA宇宙科学研究本部)
2004年7月9日(金曜日) 15:00-18:00
宇宙科学研究本部(相模原)のゲートに15:00に集合(やむを得ず 遅れた場合は、ゲートの守衛所から高橋宛に電話してください)


SPIE2004がGlasgowで開催されます

SPIEの国際会議シリーズのひとつ、ASTRONOMICAL TELESCOPES AND INSTRUMENTATION 2004がスコットランドのグラスゴーにて2004年6月21日から25日にかけて開かれます。Conference 5488が
UV-Gamma Ray Space Telescope Systems。またConference 5501が High-Energy Detectors in Astronomyです

半導体検出器の国際会議が広島で行われます。

ストリップ検出器、ピクセル検出器、CCD等、素粒子物理学実験、医療、天文学などで広く用いられている半導体検出器について、2004年6月14日から17日にかけて
「Development and Application of Semiconductor Tracking Detectors」と題した国際会議が開かれます。

NASAのBeyond Einsteinプログラムに関連して国際会議が開かれます。

最近のBlack Holes, Dark Energy, the Early Universeについて焦点をしぼり、現状の観測結果をまとめ、 Einstein Probeがなすべきことについて議論が行うために、2004年5月12日から15日にかけて
「Beyond Einstein: From the Big Bang to Black Holes」と題した国際会議が開かれます。会議では合衆国の計画の他、日本やヨーロッパの 計画についても報告が行われます。

X線による宇宙でのポラリゼーション観測に関する国際会議が開かれます

2004年2月9日から11日にかけて
X-Ray Polarimetry Workshopと題した国際会議が、スタンフォード大学線形加速器センターで開かれます。これまで検出が難しく、行われてこなかった、X線ガンマ線によるポラリゼーション観測に対して、理論的に期待される現象、および検出技術に対して議論を行います。

2003年度





素粒子と基礎物理に関する国際会議がワシントンで開かれます

2003年12月10日から12日にかけて、
the Second International Conference on Particle and Fundamental Physics in Space (SpacePart '03) と題した国際会議がワシントンDCで開かれます。今後20年にわたって宇宙で行う、基礎物理学の研究の可能性 を探ります。

ガンマ線バーストの研究会が開かれます

2003年12月8日から9日にかけて、
「ガンマ線バースト天文学の新たな地平」 と題した国際ワークショップが理化学研究所で開かれます。本研究室の Swift衛星に対するアクティビティに ついて発表があります。

ブラックホールに関する国際会議が開かれます

2003年10月28日から31日にかけて、
Stellar-Mass, Intermediate-Mass, and Supermassive Blackholesと題した国際会議が京都で開かれます。X線天文学を中心に国内外から研究者が集まります。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が 発足しました。

「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」が、発足しました。 2003年10月1日、宇宙科学研究所(ISAS)、航空宇宙技術研究所(NAL)、宇宙開発事業団(NASDA)が統合し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が誕生しました。宇宙科学研究所が行ってきた研究・教育活動は、新機構の中で、宇宙科学研究本部 (ISAS : Institute of Space and Astronautical Science)として、より発展する形で 引き継がれることになります。宇宙科学研究所が行ってきた、東京大学大学院学際理学講座(物理学専攻)としての活動も継続されます。
本研究室は宇宙科学研究本部(ISAS)・高エネルギー天文学研究系に属し、科学衛星や大気球などの飛翔体を用いた 高エネルギー天体物理学の研究を行います。

気球実験を行いました!

次世代検出器を開発し、sub-MeV/MeVガンマ線領域での高感度観測を行う事を目的に、国内最大の気球を用いた実験を 行いました。詳しくは、
ここを見て下さい。

「宇宙開発に関する長期的な計画」が公開されました。

2003年9月1日、
「宇宙開発に関する長期的な計画」(長期計画)が発表されました。長期計画は、今後20年から 30年の宇宙活動を見通した上で、10年程度の期間を対象とし、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の果たすべき 役割と業務の位置づけを定めるものです。JAXAにおいて、宇宙科学を進めることの大切さ、宇宙科学の教育 を行うことの大切さについても、議論されています。JAXAの中期目標、中期計画は、この長期計画に沿って 策定されています。

長期計画の中で、「フロンティアの拡大」として位置づけられている「宇宙科学」 が重点的に取り組むプログラムとして、「宇宙空間からの天文学及び宇宙物理学」 があり、そこには、世界的に未開発の分野であるガンマ線撮像観測の 実現に向けた基礎的な研究開発を推進することも掲げられています。



東京大学大学院・宇宙科学研究所・研究室ガイダンス


 東京大学大学院に所属する教官のガイダンスを、下記の日程で行ないます。

本郷キャンパス(東京大学)
2003年(平成15年)6月13日 16:30-18:00
理学部4号館1220号室(物理学科)
ガイダンス


はやぶさ(MUSES-C)の打上げは成功しました!




日本学術会議シンポジウム「小柴先生ノーベル賞受賞記念:宇宙の新しい物理観測」

日時:5月14日
場所:日本学術会議
2002年ノーベル物理学賞は宇宙の新しい観測を拓いた業績に授与され、小柴 先生がニュートリノ天文学のパイオニアとして受賞された。日本の関係分野の研 究者にとってこの上ない喜びであると同時に、いっそうの奮起を促すものであ る。後輩に対する小柴先生のメッセージをお聞きするとともに、この分野での我 が国での相互交流を深めるためのこのシンポジュームを企画しました。学生、研 究者、機器などで共同作業している企業の研究者、などの参加を期待します。 (シンポジウム趣旨説明より)



特定領域の発足

特定研究「ブラックホール天文学の新展開」(領域代表 牧島一夫(東大))
計画研究A01ウ(研究代表者 高橋忠幸(宇宙科学研究所))
「特定領域研究」は、我が国の学術研究の水準向上・強化につながる研究領域、地球規模での取り組みが必要な研究領域、社会的要請の特に強い研究領域を特定して、効率的かつ効果的に研究の推進を図るためのもので、領域の設定や運営等における機動的かつ柔軟な対応を可能とするとともに、個々の参加研究者が所属機関の枠を越えて有機的に連携しつつ、より明確な目的意識を持ち、創造性を発揮できるようにするものです。(文部科学省のホームページから))


我が国の宇宙開発利用の目標と方向性

わが国の宇宙開発利用について、総合科学技術委員会の宇宙開発専門調査会、および宇宙開発委員会でそれぞれ調査・検討、審議された結果が、平成14年6月に報告書として示された。これらの報告書は わが国の今後10年にわたる宇宙開発に対して指針を与えるものである。宇宙科学が宇宙開発の中で果たす役割についても、言及されている。 宇宙開発委員会 (6/14) 我が国の宇宙開発利用の目標と方向性 報告書作成にあたり、宇宙科学研究所の研究者を含めたメンバーにより、様々な議論が展開された。

総合科学技術会議(第19回)議事次第 (6/19)
今後の宇宙開発利用に関する取り組みの基本について


一般公開

宇宙科学研究所一般公開
2002年(平成14年)7月27日(土)



研究室ガイダンス

宇宙科学研究所・研究室ガイダンス

相模原キャンパス
2002年(平成14年)7月1日
宇宙科学研究所正門集合(午前11:00)

本郷キャンパス(東京大学)
2002年(平成14年)6月21日 
理学部4号館1220号室(物理学科)