ダークマターの正体は何か?- 広大なディスカバリースペースの網羅的研究

計画研究:A01 理論班
軽いダークマターの生成と進化に関する理論的探究

研究代表 高橋 史宜
 本研究計画の対象は軽いダークマターであり、WIMPよりも軽い数10GeVから、ド・ブロイ波長がkpc程度の天文学的なサイズとなるような極めて軽い質量(~10−22eV)にいたるまで、約30 桁の質量範囲にわたる。その広大な質量領域に遍在する多様な軽いダークマターに関し、その生成から現在に至るまでの進化を包括的に調べ上げることで、謎に包まれたダークマターの正体に迫り、その背後にある新たな物理法則を究明することが本計画研究の目的である。

 軽いダークマターの観測的影響や実験的な検証方法は極めて多彩であり、特にその性質は、質量に応じて「波的ダークマター」と「粒子的ダークマター」の2つに分けられる。このように質量によってダークマター候補とその検証方法を分類し、代表者と分担者4名が責任持って担当することで、本領域の観測班および理論班と緊密な研究協力のもと、軽いダークマターの正体とその観測的検証について徹底的に研究を行なう。
メンバー
研究代表者
高橋 史宜 Fuminobu TAKAHASHI
東北大学 理学研究科 教授 研究総括とダークマター理論

研究分担者
山田 將樹 Masaki YAMADA
東北大学 学際科学フロンティア研究所 助教 ダークマター進化

北嶋 直弥 Naoya KITAJIMA
東北大学 学際科学フロンティア研究所 助教 ダークマター生成

川崎 雅裕 Masahiro KAWASAKI
東京大学 宇宙線研究所 教授 アクシオン宇宙論


はじめに

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