2020年度後期講義「幾何学XE/数物先端科学VIIII」(月曜日 10:25 〜 12:10)

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授業のzoom URLは、itc-lms(幾何学XE), itc-lms(数物先端科学III) もしくは utas で見てください。xxxx@g.ecc.u-tokyo.ac.jp のアカウントでサインインしている人のみ入室できます。

目次

開講のお知らせ 9月28日 10月5日 10月12日 10月19日 10月26日 11月2日 11月9日 11月30日 12月7日 12月14日 12月21日 1月4日 1月7日

開講のお知らせ

授業の概要・目的

この講義では量子展開環とその標準基底(結晶基底ともいう)を取り扱いま す.量子展開環は,複素単純 Lie 環の普遍展開環の量子変形であり,Drinfeld と神保により独立に導入されました.もともとは可解格子模型の研究に由来が あるのですが,この講義では Lie 環とその表現論の自然な拡張であるという立 場から取り扱います.標準基底は,Lusztig によって導入された量子展開環の 上三角部分環の基底で,さまざまなよい性質を持つものです.同時期に柏原に よって定義された結晶基底と一致することが,のちに証明されました.この基 底は複素単純 Lie 環の表現論自体にも多くの応用を産み出しました.講義の前 半では,標準基底の定義を初等的に与え,その性質を調べます.後半では,有 限次元代数(箙の道代数)の表現論との関連である,Ringel-Lusztig の理論を 紹介する予定です.

授業のキーワード

量子展開環、標準基底

授業計画

成績評価の方法・基準

講義の途中に提出される問題を解答し、レポートとして提出する

教科書

なし

参考書

履修上の注意

予備知識は,谷崎「リー代数と量子群」,Humphreys「Introduction to Lie Algebras and Representation Theory」などの教科書にあるような複素単純 Lie 環の基本的な事柄は,証明なしに使うことになる予定です.

その他

予習の必要はないが、毎回復習することが望ましい。

以前にした同内容の授業

2002年度後期幾何学特論II

9月28日にやったこと


§. ${\mathbf U}_q(\mathfrak{sl}_2)$の定義と表現論 ノート

10月5日にやったこと


§. ${\mathbf U}_q(\mathfrak{g})$の定義と表現論 ノート

課題

締切は1月末に設定してありますが、二週間程度の間に解答したほうが、今後の授業の理解には役立ちます。

10月12日にやったこと


ノート

課題


10月19日にやったこと


§. 組紐群の${\mathbf U}_q(\mathfrak{g})$への作用
Y.Saito, PBW basis of QUE's, Publ. of RIMS 30 (1994)に基く ノート

課題


10月26日にやったこと


§. 組紐群とワイル群 § PBW基底 証明の途中で終わった。

ノート

課題


11月2日にやったこと


§ PBW基底の基底変換

しばらく $\mathfrak{sl}_3 = A_2$ とする。$\vec{h} = (121)$, $\vec{h}' = (212)$とし、対応するPBW基底 $\{ L(\vec{c},\vec{h})\}$, $\{ L(\vec{c}',\vec{h}')\}$ の間の基底の変換を考察する。

ノート

課題


11月9日にやったこと


一般の複素単純 Lie環 $\mathfrak g$ の最長元 $w_0$ の最短表示 $\vec{h}$, $\vec{h}'$ について、次の主張を考える。 この主張が、任意の$\{i, j\}\subset I$ ($i\neq j$)に対応する階数 $2$ の Lie部分環について正しいとすると、$\mathfrak g$ の $\mathbf U_q^-$ についても正しいことが、組紐群の関係式が階数 $2$ で与えられていることの帰結として従う。特に $A_2$のときは上のように正しく、$A_1 + A_1$のときには自明に正しいので、$ADE$型のときは正しいことが従う。
あとは $B_2$, $G_2$のときに上の主張を示せば、任意の複素単純 Lie環 $\mathfrak g$ について正しいことになる。事実として、これは正しいことが知られている。

§ $\mathbf U_q^-$の内積

ノート

課題


11月30日にやったこと


まず、前回までの復習を行った

内積の応用

§標準基底

ノート

課題


12月7日にやったこと


§表現の標準基底

ノート

課題


12月14日にやったこと


§箙とその表現

§反射関手

ノート

12月21日にやったこと


Gabrielの定理の証明の続き

§箙の表現論について

oriented cycle はないと仮定する。

ノート

1月4日にやったこと


§Ringel-Hall 代数

ノート

1月7日にやったこと


Lusztig によるcanonical baseの構成の brief introduction

ノート


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