第1回 銀河進化研究会@NAOJ 2014/6/4-6

News

2014/04/14: ファーストサーキュラー [tennet:11779]

2014/05/22: セカンドサーキュラー [tennet:11865]

2014/05/22: プログラムが公開されました。日程が6月4日-6日と変更になったのでご注意ください。

About This Workshop

[scientific rationale]

銀河研究は宇宙の大規模構造から銀河中心のブラックホールまで、非常に広範囲な 研究分野で、近年の発展にはめざましいものがあります。 これらの重要な進展を カバーするため、今まではある特定の銀河種族、または宇宙の特定の時代に焦点を 当てた(しばしば単発の)研究会が行われてきました。 しかしながら、より包括的な 視点に立った議論を継続的に行う研究会も相補的で重要であると考え、ここに 第一回銀河進化研究会を開催致します。 これが銀河コミュニティーが定期的に 集う研究集会と成長することを期待しています。 本研究会はそのキックオフ研究会で
(1) 各自が思う存分に研究発表し
(2) それを踏まえて将来の研究を見越した議論
をすることが目的です。 とりわけ若手の講演を歓迎し、若手が経験を 積むことで銀河コミュニティーの層が厚くなることを期待しています。
多分に実験的な要素もあるのですが、講演は特に分野を限定せず広く募集します。 ただし、通常のセッションとは別に、あるテーマに焦点を当てた focused session も用意します。 この focused session のテーマは初回のみ天下り式に 「スペースミッション」とし、近未来のスペースミッションを紹介した後、 銀河進化の観点から議論したいと思います。 現在、2020年代の将来計画 検討報告書の作成が進められていますが、この活動の一環としてもこれは 重要であると考えていて、コミュニティーを挙げた検討につながれば理想的です。 これらのテーマに沿った一般講演も募集します (例えば、2020年代はこういう サイエンスが面白い、など)。 第2回目以降の focused session のテーマは 研究会での議論で決めることにします。 おもしろく、かつ日本として世界を リードできるようなサイエンステーマを少しずつ特定することができれば、 今後日本が本格的にサーベイモードへ移行し、コミュニティーが戦略的な 銀河研究をする際に大いに役立つでしょう。 尚、本研究会ではこの focused session 以外に招待講演はありません。 また、口頭発表のほかポスター発表も募集します。 ボスター発表は machine-gun session を研究会前日の夕方に行い、welcome drink も兼ねて ビール片手に議論することを計画中です。 皆様の積極的なご参加をお待ちしております。

[workshop philosophy]

-- 発表の途中で遠慮なく質問をしてよい。 ただ、スケジュールが押してしまった 場合は遠慮をしていただくことがあるかもしれません。
-- 基本的にテレビ会議接続はしません。 希望があった場合つなげますが、 発言者がその都度マイクを持って話すことはありません。 議論が聞き取り ずらくても悪しからずご了承下さい。 限りはありますが、旅費の補助を しておりますので、是非会場までおこしください。
-- 意図せず分野を限定しないことと、いつもと同じ顔ぶれになるのを避けるため focused session 以外は招待講演はありません。
-- 過去一年ないし今後一年以内に出版を予定している最新結果の発表を歓迎します。
-- 2020年代のサイエンス検討に関連する講演も歓迎します。

Date

2014年6月4日-6日

Location

国立天文台すばる棟大セミナー室

SOC

太田耕司 柏川伸成 田中賢幸 長峯健太郎 矢部清人 山田亨

Contact

masayuki.tanakaとkiyoto.yabeにそれぞれ@nao.ac.jpを付け加えてお送りください

Program


発表者の方々へ

------------ Session 1: Baryon and Dark Matter Distributions ------------
13:30-13:40 opening remark
13:40-14:05 (L) 斎藤俊 (Kavli IPMU) : Implication of evolution of massive galaxies from the small-scale galaxy clustering in the BOSS CMASS sample
14:05-14:30 (L) 小林将人 (名古屋大学) : Can we use weak lensing to directly probe the baryonic content of galaxies?
14:30-14:55 (L) 林航平 (東北大学) : 銀河系及びアンドロメダ銀河に付随する矮小銀河の新たな化学動力学関係
14:55-15:20 (L) 桐原崇亘 (筑波大学) : Puzzling Outer-Density Profile of the Dark Matter Halo in the Andromeda Galaxy

coffee break

------------ Session 2: Milkyway Galaxy ------------
15:50-16:05 (S) 荒尾幸絵 (国際基督教大学) : 銀河系ハローの三次元非一様化学進化による鉄より重い元素の合成
16:05-16:20 (S) 深川奈桜 (国際基督教大学) : 矮小銀河の化学進化と形態の関係
16:20-16:45 (L) 豊内大輔 (東北大学) : 金属量勾配進化に基づく銀河系円盤形成過程への制限
16:45-17:10 (L) 本間英智 (東北大学) : 星生成史に従ってモデル計算した矮小楕円体銀河の化学進化
17:10-17:30 poster machine-gun talks #1
17:30-18:30 poster viewing + drink

------ DAY 2 (Thu) ------

------------ Session 3: Cosmic Noon ------------
10:00-10:25 (L) 矢部清人 (国立天文台) : Metallicity of star-forming galaxies at z~1.4 revealed in the FMOS GTO and SSP
10:25-10:50 (L) 柏野大地 (名古屋大学) : Studies of star-forming galaxies at z~1.6 in COSMOS
10:50:11:15 (L) 小山佑世 (宇宙航空研究開発機構) : The Star Formation Main Sequence and Beyond: tracking down the environmental impacts on the SFR-M* relation out to z>2
11:15-11:40 (L) 秋山正幸 (東北大学) : ハッブル系列形成期の銀河内部の星形成分布
11:40-12:05 (L) 世古明史 (京都大学) : ALMAを用いたz~1.4における星形成銀河の分子ガスの性質

lunch break

------------ Session 4: Cosmic Noon contd. ------------
13:30-13:40 poster machine-gun talks #2
13:40-13:55 (S) 中島王彦 (国立天文台) : 星形成銀河の星間物質の電離状態
13:55-14:10 (S) 久保真理子 (東京大学 ICRR) : Lyα Blobs, サブミリ銀河の近赤外線多天体分光観測から探る、大質量早期型銀河の形成初期
14:10-14:25 (S) 石川将吾 (総合研究大学院大学) : 広域探査によるz~2における星形成銀河のクラスタリング解析
14:25-14:50 (L) 竹内努 (名古屋大学) : The Formation and Evolution of Cosmic Dust
14:50-15:15 (L) 岡本崇 (北海道大学) : Reproducing evolution of galaxy population from z = 4 to 0 in hydrodynamic simulations of galaxy formation

coffee break

------------ Session 5: Size, Structure and AGN ------------
15:45-16:00 (S) 大木平 (文教大学) : 銀河団における大質量銀河のサイズ進化
16:00-16:15 (S) 林将央 (国立天文台) : 狭帯域フィルター撮像で描く銀河の3次元大規模構造
16:15-16:30 (S) 藤本裕輔 (北海道大学): 銀河構造が分子雲形成・進化に与える影響
16:30-16:55 (L) 市川幸平 (京都大学): あかり2.5--5.0 um分光観測から探る赤外線銀河のダストのエネルギー源
16:55-17:20 (L) 泉拓磨 (東京大学) : ALMAで探るSMBHと銀河中心高密度ガス円盤の共進化

------ DAY 3 (Fri) ------

------------ Session 6: High-z Universe ------------
9:00- 9:15 (S) 利川潤 (総合研究大学院大学) : 広視野観測を用いた原始銀河団探査
9:15- 9:30 (S) 斎藤智樹 (東京大学 ICRR) : The environments of Lya blobs: Wide-field Lya imaging of TNJ1338-1942, a powerful radio galaxy at z=4.1 associated with a giant Lya nebula
9:30- 9:45 (S) 後藤亮介 (東京大学) : SED依存するライマンアルファ輝線銀河のダークハロー質量
9:45-10:00 (S) 百瀬莉恵子 (東京大学 ICRR) : Lyαハローで探るLyα輝線銀河の進化
10:00-10:15 (S) 今野彰 (東京大学 ICRR) : z>7でのLyα光度関数の加速的進化とその物理的描像
10:15-10:30 (S) 石垣真史 (東京大学 ICRR) : Hubble Frontier Fieldsによる再電離期のUV光度関数への制限
10:30-10:45 (S) 播金優一 (東京大学 ICRR) : 可視・近赤外線分光で探る遠方銀河の星形成フィードバック

coffee break

------------ Focused Session: Satellite Missions in 2020's ------------
11:15-11:45 (I) 高田昌広 (Kavli IPMU) : Euclid
11:45-12:15 (I) 松原英雄 (宇宙航空研究開発機構) : SPICA

lunch break

13:45-13:45 (I) 山田亨 (東北大学) : WISH
14:15-14:45 (I) 山田亨 (東北大学) : WFIRST
14:45-15:00 buffer
15:00-15:30 discussion
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(I): invited talk 20+10 min., (L): long talk 15+10 min., (S) short talk 10+5 min.

------------ Posters ------------
(1) 照屋なぎさ (名古屋大学):空間分解された銀河における星形成則の研究
(2) 白方光 (北海道大学):クェーサーにおけるダスト減光効果
(3) 瀬田裕美 (埼玉大学):すざく衛星による電波銀河 Fornax A ローブからの熱的放射の発見
(4) 日下部晴香 (東京大学):z~2のLAEsの赤外放射で探る 小質量銀河のダスト吸収
(5) 吉田博哉 (名古屋大学):N体シミュレーションを用いた、ダークマターハローの質量分布とクラスタリングの解析
(6) 村田勝寛 (名古屋大学):COSMOS天域のクランピー銀河の割合の進化
(7) 河北敦子 (名古屋大学):ダストによる減光と再放射を考慮した銀河のスペクトルエネルギー分布モデルの構築
(8) 小林正和 (愛媛大学):Prediction for the Physical Properties of High-z Lyman Alpha Emitters
(9) 田村陽一 (東京大学):Serendipitous ALMA detection of a distant CO-emitting X-ray bright galaxy
(10) 山田志真子 (北海道大学):元素組成から探る銀河系形成過程 - 銀河系ハローから円盤の形成史の解明
(11) 五十嵐朱夏 (筑波大学):球対称定常銀河風モデルによる遷音速解析
(12) 藤本征史 (東京大学):Extended Study of Faint Submillimeter Galaxies with Multifield Deep ALMA Data
(13) 児玉忠恭 (国立天文台):Mapping and Resolving Galaxy Formation at the Cosmic Noon: from Mahalo-Subaru to SWIMS-18
(14) 玉澤裕子 (東京大学):z ~ 5の原始銀河団候補のダークハロー質量
(15) 鳥羽儀樹 (愛媛大学):1型2型AGNの個数密度比はAGN光度や赤方偏移に依存するのか
(16) 市川あき江 (愛媛大学):広域銀河観測から明かす赤方偏移 1.5―2.0 の passive 銀河の特性
(17) 小倉和幸 (愛媛大学):輻射圧駆動風の見かけの光球・熱化面とスペクトル
(18) 田村直之 (東京大学):すばる PFS


Participants

3日間で計80名以上の方々にご参加いただきました。