- 領域略称名
- 量子ビーム応用
- 領域番号
- 6007
- 設定期間
- 平成 30 年度~令和 4 年度
- 領域代表者
- 高橋 忠幸
- 所属機関
- 東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)
本研究領域では, 宇宙X線ガンマ線観測のための最先端検出器技術と, 負ミュオンビーム, 高エネルギー光子, RI ビームという, 日本が国際的に極めて優位な位置にある三つの「エキゾチック」な量子ビームの研究を結びつけ, 新たな視点や手法による共同研究を行うことを目的としています。この活動が, それぞれの基礎物理分野の研究を深化させるばかりではなく, 「負ミュオン非破壊元素分析」, 「新たなミュオン触媒核融合スキーム」, 「超高感度 NMR 法による物質科学研究」などの応用研究においても新しい展開をもたらすことをめざしています。さらに, 領域発展のための横断的技術開発として, 最先端検出器の開発, 負ミュオン超低速マイクロビームの開発を進めます, また, C01 班では, 高感度硬 X 線・ガンマ線イメージング技術を発展させ, がん幹細胞研究のための装置の早期実現を図ります。
公募研究では, A01 から C02 の各研究項目に対応するような実験的, 理論的研究に加えて, 分領域内を横断するような研究, あるいは領域内の様々な技術シーズや領域研究の舞台となる量子ビームを用いた新たな異分野応用あるいは, 領域内の研究成果を用いた新たな異分野応用を行う研究を D01 として, また, A01–C02 のいずれか,あるいは共通の課題における理論的研究領域内を横断するような研究を E01 として募集します。
公募研究においては, 特に若手研究者からの積極的な応募を期待します。E01 の理論的研究は A01–C02 のいずれかの研究との連携を念頭に, 最も近い分野の研究項目を明示して応募してください。
研究項目 | 応募上限額(単年度) | 採択目安件数 |
---|---|---|
A01 負ミュオンビームによる原子分子物理の精密検証と宇宙物理観測への展開 |
200 万円 300 万円 500 万円 |
6 件 4 件 4 件 |
A02 高エネルギー光子ビームで探る原子核内部と中性子星深部 | ||
B01 負ミュオンビームを用いた新たな非破壊元素分析法 | ||
B02 マッハ衝撃波干渉領域での飛行中ミュオン触媒核融合の創生 | ||
B03 高偏極 RI ビームの生成と核・物質科学研究への応用 | ||
C01 宇宙硬エックス線・ガンマ線検出テクノロジーの異分野への展開 | ||
C02 最先端負ミュオンビーム開発 | ||
D01 領域内横断的研究あるいは新たな異分野応用 | ||
E01 A01, A02, B01, B02, C01, C02 に関わる理論的研究 | 100 万円 | 4 件 |