本領域について

素粒⼦実験や宇宙観測など, 宇宙への根源的な疑問に答えるために⾼い科学⽬標を掲げて実施される研究は, 感度と分解能のたゆまぬ追求の結果として, 極限性能を持つ先端的検出器の研究開発を牽引してきました。そして, 物質の究極の姿を探るための素粒⼦・原⼦核実験においては, ⼈類の持つ技術の粋を尽くし, 最先端の技術を用いた⾼度な加速器研究が極めて重要な位置を占めます。本領域は, 宇宙観測を⽬的に開発された革新的な先端検出器を, 超⾼強度負ミュオンビームを中⼼に, ⾼エネルギー光⼦, 偏極を付加したRIビームという, ⽇本が国際的に極めて優位な位置にある, 3つの「エキゾチック」な量⼦ビームの研究を結びつけ, 新たな視点や手法による研究を共同で⾏うことを⽬指して発⾜しました。

本領域は, ⼀⾒, 異なる舞台の上で研究を⾏う研究者グループが, ⾼度な知⾒を持ち寄り, 共同でそれぞれの実験を行うことで, 革新をもたらす検出器を有機的に連携し, さらに共通となる物理原理の相互理解をはかる点に特徴があります。これによって, 新たな視点や手法による共同研究を行い, それぞれの基礎物理分野の研究を深化させるばかりではなく, 核医学から非破壊元素分析にいたるまで, 応用研究においても, 全く新しい展開がもたらされると考えています。

What’s New

2022.06.23 班会議
第 45 回総括班会議が 2022 年 6 月 23 日に開催されました (online)。
2022.05.27 セミナー
量子ビーム応用研究 A01 & B03 合同セミナー(講師:久間晋 氏)がハイブリッド形式にて開催されました (Online/理研 RIBF 棟 203 号室)。
2022.05.21 班会議
第 44 回総括班会議が 2022 年 5 月 21 日に開催されました (東京大学本郷キャンパス)。
2022.05.20–21 研究会
領域研究会 (第 4 回領域全体会議) がハイブリッド形式にて開催されました (オンライン/東京都 (東京大学 本郷キャンパス))。
2022.05.11 新聞等掲載
CHIU, I-Huan 氏 (大阪大学, B01) ら B01, C01, C02 班を中心とした研究グループによる実験研究が「素粒子ビームと天文観測技術で貴重な文化財の分析も 3次元の元素分布を可視化」として, 2022 年 5 月 11 日 しんぶん赤旗に掲載されました。
2022.04.27 セミナー
量子ビーム応用研究 B03 セミナー(講師:米田浩基 氏)がオンラインで開催されました。
2022.04.26 プレス
CHIU, I-Huan 氏 (大阪大学, B01) ら B01, C01, C02 班を中心とした研究グループによる実験研究が「素粒子ミュオンを用いた非破壊三次元元素分析に成功—量子ビーム技術と宇宙観測検出器の出会いによる新技術開発—」として大阪大学, 東京大学 Kavli IPMU, KEK, J-PARC から共同プレスリリースされました。
2022.04.05 プレス
柳下淳氏 (東京大学/国立がん研究センター) ら による C01 班の実験研究が「宇宙観測技術で分子イメージングの新技術を開発!—医学生物学研究での応用へ—」として東京大学 Kavli IPMU, 国立がん研究センター, 理化学研究所から共同プレスリリースされました。
2022.03.18 研究会
日本物理学会 第 77 回年次大会 共催シンポジウム「宇宙観測検出器と量子ビームの出会い。新たな応用への架け橋。」が 2022 年 3 月 18 日に開催されました。
2022.03.08 プレス
A02 班を中心とする実験研究が「電荷をもたない奇妙な原子核の高精度探索—ラムダ-中性子-中性子の三体系—」として東北大学, 京都大学から共同プレスリリースされました。

今後の予定

計画研究

  • A01
    負ミュオンビームによる原子分子物理の精密検証と宇宙物理観測への展開

  • A02
    高エネルギー光子ビームで探る原子核内部と中性子星深部

  • B01
    負ミュオンビームを用いた新たな非破壊元素分析法

  • B02
    マッハ衝撃波緩衝領域での飛行中ミュオン触媒核融合の創生

  • B03
    高偏極RIビームの生成と核・物質科学研究への応用

  • C01
    宇宙硬エックス線・ガンマ線検出テクノロジーの異分野への展開

  • C02
    最先端負ミュオンビーム開発