本領域について

素粒⼦実験や宇宙観測など, 宇宙への根源的な疑問に答えるために⾼い科学⽬標を掲げて実施される研究は, 感度と分解能のたゆまぬ追求の結果として, 極限性能を持つ先端的検出器の研究開発を牽引してきました。そして, 物質の究極の姿を探るための素粒⼦・原⼦核実験においては, ⼈類の持つ技術の粋を尽くし, 最先端の技術を用いた⾼度な加速器研究が極めて重要な位置を占めます。本領域は, 宇宙観測を⽬的に開発された革新的な先端検出器を, 超⾼強度負ミュオンビームを中⼼に, ⾼エネルギー光⼦, 偏極を付加したRIビームという, ⽇本が国際的に極めて優位な位置にある, 3つの「エキゾチック」な量⼦ビームの研究を結びつけ, 新たな視点や手法による研究を共同で⾏うことを⽬指して発⾜しました。

本領域は, ⼀⾒, 異なる舞台の上で研究を⾏う研究者グループが, ⾼度な知⾒を持ち寄り, 共同でそれぞれの実験を行うことで, 革新をもたらす検出器を有機的に連携し, さらに共通となる物理原理の相互理解をはかる点に特徴があります。これによって, 新たな視点や手法による共同研究を行い, それぞれの基礎物理分野の研究を深化させるばかりではなく, 核医学から非破壊元素分析にいたるまで, 応用研究においても, 全く新しい展開がもたらされると考えています。

What’s New

2021.12 受賞等
A02 班の梅津裕生氏 (東北大学) が 2021 年度 東北大学理学研究科技術賞を受賞しました。
2021.11.26 班会議
第 38 回総括班会議 (online) が 11 月 26 日 17:30 に開催されました。
2021.10.13 班会議
第 37 回総括班会議 (online) が 10 月 13 日 18:00 に開催されました。
2021.09.29
    –10.01
研究会
本領域が共催する「第 3 回量子ビームイメージング研究会」が開催されました (online)。
2021.09.22 セミナー
量子ビーム応用研究 B03 セミナー(講師:谷垣実 氏) がオンラインで開催されました。
2021.09.19 新聞等掲載
岡田信二氏 (A01&B02, 中部大) らの研究が「素粒子使い『一瞬』を探る」 として, 朝日新聞 digital (紙面 9 月 19 日朝刊 及び 電子版 10 月 22 日) に掲載されました。
2021.09.17 班会議
第 36 回総括班会議 (online) が 9 月 17 日 に開催されました。
2021.09.09–10 研究会
本領域が協賛する「第 5 回 文理融合シンポジウム」がオンライン開催されました。
2021.08.19 研究会
領域小規模研究会「高精度硬 X 線・ガンマ線偏光計を用いた原子物理・原子核物理実験の検討」が 2021 年 8 月 19 日に開催されました (online)。
2021.08.04 新聞等掲載
奥村拓馬氏 (A01, 理研)を中心とする研究グループが実施した実験研究の成果が、「ミュオン原子 形成過程解明—理研『量子少数多体系』開拓」として 2021 年 8 月 4 日の日刊工業新聞朝刊に掲載されました。この成果は同日の日刊工業新聞電子版にも掲載されています。

今後の予定

計画研究

  • A01
    負ミュオンビームによる原子分子物理の精密検証と宇宙物理観測への展開

  • A02
    高エネルギー光子ビームで探る原子核内部と中性子星深部

  • B01
    負ミュオンビームを用いた新たな非破壊元素分析法

  • B02
    マッハ衝撃波緩衝領域での飛行中ミュオン触媒核融合の創生

  • B03
    高偏極RIビームの生成と核・物質科学研究への応用

  • C01
    宇宙硬エックス線・ガンマ線検出テクノロジーの異分野への展開

  • C02
    最先端負ミュオンビーム開発