第4回 銀河進化研究会@大阪大学

2017/6/7-9

News

2017/03/08: ファーストサーキュラー [tennet:14936]

2017/03/24: セカンドサーキュラー [tennet: 14997]

2017/03/31: Keynote speakers が決まりました

2017/04/16: 口頭発表の講演申し込みを締め切りました

2017/05/09: プログラムを公開しました

2017/05/12: 懇親会の受付を締め切りました

2017/06/01: 参加登録を締め切りました

約100名の方々にご参加いただきました。世話人一同感謝申し上げます。また次回もよろしくお願い致します。

About This Workshop

[scientific rationale]

銀河研究は宇宙の大規模構造から天の川銀河中心のブラックホールまで、非常に広範囲な研究分野で、近年の発展にはめざましいものがあります。ある特定の銀河種族、または宇宙の特定の時代に焦点を当てた研究会がしばしば行われてきましたが、それとは相補的に銀河を多角的に捉え、かつ継続的な議論を行える場として毎年6月に銀河進化研究会を開催しています。それぞれの回では、実に様々なサイエンス結果が発表され、活発な議論もなされました。このモーメンタムを維持しつつ、さらに新たな議論をする場として、第4回銀河進化研究会を開催します。
今まで同様、主な目的は
(1) 各自が思う存分に研究発表し
(2) それを踏まえて将来の研究を見越した議論をすること
となっています。 とりわけ若手の講演を歓迎し、若手が経験を積むことで銀河コミュニティーの層が厚くなることを期待しています。
講演は特に分野を限定せず広く募集します。天の川銀河から最遠方銀河まで幅広い講演を期待しています。ただし、通常のセッションとは別に、テーマをある程度絞ったフォーカスセッションも用意します。様々な物理状態のガスが近年の観測ではわかるようになり、銀河へのガスの inflow/outflow や金属量などがさかんに議論されていますが、それらを包括的、かつ理論と観測の両面から議論する「ガスの物理」を今回のテーマとします。これに関連する講演を広く募集します。基調講演も予定しています。
さらに、議論の時間も用意します。今回は、いつもより実務的な内容で前回の銀河進化研究会で提案のあった「JWST プロポーザル準備」を予定しています。日本は残念ながら JWST には参加していませんが、一般公募で観測時間に申し込むことは可能で、望遠鏡や装置に関する理解を深め、高い競争率に勝ち抜くためにコミュニティーで一丸となった提案をできれば模索したいと思っています。 また、本研究会は開かれた研究会を目指していて、議題に関して何かご要望があれば(例えば、〇〇を議論したい)、世話人まで是非お知らせ頂きたいと思います。
本研究会ではサイエンスセッション(フォーカスセッションを除く)では招待講演はありません。また、口頭発表のほかポスター発表も募集します。今回もビール片手にポスターを議論するセッションを企画中です。
それでは皆様の積極的なご参加をお待ちしております。

[workshop philosophy]

  • 発表途中での質問を奨励します。遠慮無くしゃべってください。ただ、スケジュールが押してしまった場合には、ある程度気を使っていただけるとありがたいです。
  • 基本的にテレビ会議接続はしません。希望があった場合つなげますが、発言者がその都度マイクを持って話すことはありません。議論が聞き取りずらくても悪しからずご了承下さい。限りはありますが、旅費の補助を しておりますので、是非会場までおこしください。
  • 意図せず分野を限定しないことと、いつもと同じ顔ぶれになるのを避けるため、通常のサイエンスセッションでの招待講演はありません。
  • まだどこでも発表していない最新の結果を大歓迎します。
  • 旅費補助を受ける人は、最低3回質問をしてもらいます。 今回は特別席 (最前列) を設ける可能性もあります。

[keynote speakers]

鈴木尚孝(Kavli IPMU)
矢島秀伸(東北大学)
小麥真也(工学院大学)
但木謙一(国立天文台)

[travel support]

財源に限りはありますが、旅費補助が可能です。 旅費補助をご希望の方はregistration時にフォームにご記入ください。 講演者と大学院生を優先させていただきます。なお、旅費の補助を受ける方は、研究会期間中に質問を最低3回することをお願いしています。
本研究会は国立天文台研究集会および日本学術振興会科研費による助成を受けています。

Date

2017年6月7日(水)-9日(金)

Location

大阪大学 理学部 教育研究交流棟(J棟) 2F 南部陽一郎ホール

キャンパスマップ / 理学研究科マップ

SOC

秋山正幸 太田耕司 柏川伸成
竹内努 田中賢幸 長峯健太郎 (LOC chair)
矢部清人 山田亨

Contact

masayuki.tanakaに@nao.ac.jpを付けて、あるいは kiyoto.yabeに@ipmu.jpを付けてお送りください。

Past Workshops

銀河進化研究会2014(第1回)
銀河進化研究会2015(第2回)
銀河進化研究会2016(第3回)

Program

注:発表時間30分の場合は講演20分+質疑10分、20分の場合は講演15分+質疑5分です
6/7 (Wed)
13:00-13:10Logistics
13:10-13:30青山尚平 (ASIAA)ダストのサイズ分布を考慮した宇宙論的ダスト形成シミュレーション[abst][slide]
13:30-13:50一色翔平 (北海道大)星形成領域における大質量星からの輻射圧によるダストサイズ分布の変化[abst][slide]
13:50-14:10中村亮介 (大阪大)宇宙論的シミュレーションによる銀河 Cold Flow の研究[abst][slide]
14:10-14:30藤田勝美 (大阪大)宇宙論的流体シミュレーションによる超新星爆発feedbackモデルの検証[abst][slide]
14:30-14:50鄭昇明 (東京大)銀河からの電離輻射が超大質量星形成に与える影響[abst][slide]
14:50-15:30Break
15:30-15:50大西響子 (愛媛大)分子ガス流から知る銀河とブラックホールの共進化[abst][slide]
15:50-16:10尾上匡房 (総研大)HSC-SSPを用いたz>6低光度クェーサー探査[abst][slide]
16:10-16:30泉拓磨 (国立天文台)SHELLQs-ALMA: submm properties of galaxies hosting less-luminous quasars at z > 6[abst][slide]
16:30-16:50森川雅博 (お茶の水女子大)銀河のダウンサイジング −もし超重ブラックホールが先にできたら−[abst][slide]
16:50-17:10Tomo Goto(NTHU)No Lya emitters detected around a QSO at z=6.4: Suppressed by the QSO?[abst][slide]
17:10-17:20Short Break
17:20-Poster Session with beer including machine-gun talks
6/8 (Thu)
09:00-09:30矢島秀伸 (東北大)銀河形成シミュレーションにおけるガス・星形成・フィードバックの物理[abst][slide]
09:30-10:00小麦真也 (工学院大)遠方銀河と近傍銀河を星形成でつなぐ[abst][slide]
10:00-10:30但木謙一 (国立天文台)遠方銀河におけるガスの運動学[abst][slide]
10:30-10:50Break
10:50-11:20Discussion
11:20-11:40菅原悠馬 (東京大)Evolution of Galactic Outflows at z=0-2 Revealed with SDSS, DEEP2, and Keck spectra[abst][slide]
11:40-12:00林将央 (国立天文台)赤方偏移1.46の銀河団におけるガスリッチ銀河の進化段階[abst][slide]
12:00-12:20早津夏己 (東京大)[CII]輝線と[OIII]輝線で探る遠方星形成史[abst][slide]
12:20-13:40Lunch Break + Group Photo?
13:40-14:00山口裕貴 (東京大)重力レンズ銀河団のALMAデータを用いた無バイアス輝線銀河探査[abst][slide]
14:00-14:20石川将吾 (国立天文台)The Galaxy-Halo Connection Across Cosmic History[abst][slide]
14:20-14:40播金優一 (東京大)Clustering of Galaxies at z=4-6 Revealed with the Half-Million Dropouts[abst][slide]
14:40-15:00日下部晴香 (東京大)Stellar to Halo Mass Ratio and Gas Conversion Efficiency of LAEs at z~2[abst][slide]
15:00-15:40Break
15:40-16:00小島崇史 (東京大)直接温度法に基づくLyα輝線銀河の電離パラメータ増加の発見[abst][slide]
16:00-16:20樋口諒 (東京大)すばるHSC戦略枠観測を用いた赤方偏移6のLAE密度超過領域の探査[abst][slide]
16:20-16:40安部牧人 (筑波大)SPH粒子データを直接用いたLyα輻射輸送計算コードの開発[abst][slide]
16:40-17:00荒田翔平 (大阪大)初代銀河の衝突で誘起されるガス雲形成[abst][slide]
17:00-17:20佐野圭 (関西学院大)近赤外線宇宙背景放射の起源[abst][slide]
18:00-Banquet
6/9 (Fri)
09:00-09:20豊内大輔 (京都大)円盤星の金属量分布と銀河系の形成史[abst][slide]
09:20-09:40竹川俊也 (慶応大)銀河系中心部に発見された高速度分子雲の起源[abst][slide]
09:40-10:00井上茂樹 (東京大)渦状腕の線形摂動理論:渦状腕分裂によるクランプ形成[abst][slide]
10:00-10:20前田郁弥 (京都大)棒渦巻銀河の棒部における星形成の抑制メカニズム[abst][slide]
10:20-10:50Break
10:50-11:10國生拓摩 (名古屋大)「あかり」赤外線全天観測による早期型銀河の星形成の系統的研究[abst][slide]
11:10-11:30満田和真 (東京大)z~1 フィールド早期型銀河の等面輝度形状について[abst][slide]
11:30-11:50小山佑世 (国立天文台)The nature of Hα-selected galaxies along the huge cosmic web at z=0.4 revealed by HSC-SSP survey[abst][slide]
11:50-12:10大橋宗史 (東京大)近傍LIRGの空間分解した星形成主系列[abst][slide]
12:10-13:00Lunch Break
13:00-13:30Nao Suzuki (東京大)JWST Revolution in 2018[abst][slide]
13:30-14:30STScIの人TBD[abst][slide]
14:30-15:00Discussion
15:00-15:10Break
15:10-15:40Final Discussion and Summary
Poster
P01田中壱 (国立天文台)MOIRCS Upgrade Project: A NIR Redshift Survery of the Cluster RXJ1716 at z=0.8[abst][slide]
P02佐藤佑樹 (愛媛大)z<1における銀河の軸比分布とその進化[abst][slide]
P03樋本一晴 (愛媛大)COSMOS領域のHSTデータを用いたz=0.7-0.9における合体銀河探査とその性質に関する研究[abst][slide]
P04河野海 (名古屋大)銀河計数を用いた電波・遠赤外線における銀河の光度進化[abst][slide]
P05坂東卓弥 (愛媛大)COSMOS領域におけるz=0.2-1.0の銀河の性質とクラスタリングの関係[abst][slide]
P06依田萌 (名古屋大)Resolved Kennicutt-Schmidt Law with Molecular Gas in Nearby Galaxies[abst][slide]
P07山本泰義 (北海道大)Lagrange的手法を用いたシミュレーションにおけるresolution制限[abst][slide]
P08村田一心 (JAXA)「あかり」で探る星形成率の3つの指標の比較, PAH, Brα, LIR[abst][slide]
P09小山舜平 (JAXA)近傍銀河における分子ガスの性質と銀河環境の関係[abst][slide]
P10西田和樹 (名古屋大)星間塵進化を考慮した銀河 SED モデルの構築[abst][slide]
P11伊藤凌平 (東京大)CHORUSデータを用いたz=7 ライマンアルファ輝線銀河の探査[abst][slide]
P12深川奈桜 (総研大)化学進化からみる銀河の星形成とガスの流出入の質量依存性[abst][slide]
P13ULTIMATE-Subaru TeamULTIMATE-Subaru: すばる次世代補償光学を用いた銀河進化サイエンス[abst][slide]
P14大木平 (東京大)準解析的モデルで探る銀河団領域の銀河分布の進化[abst][slide]
P15村田勝寛 (名古屋大)z~0.9クランピー銀河のすばる望遠鏡FMOS近赤外分光観測[abst][slide]
P16石田剛 (東京大)重力レンズ効果の高解像像復元アルゴリズムGLEANの開発とサブミリ波銀河SDP.81の星形成[abst][slide]
P17本間英智 (国立天文台)星種族ごとの金属量から探る Sculptor 矮小銀河の化学進化[abst][slide]
P18西村優里 (東京大)The characteristic chemical composition of molecular clouds in low-metallicity dwarf galaxies[abst][slide]
P19矢部清人 (東京大)Extremely strong emission line galaxies discovered with Subaru/HSC[abst][slide]
P20竹内努 (名古屋大)The Observed Huge Amount of Dust at High Redshift Is Explained by the Grain Growth[abst][slide]
P21HAIBIN ZHANG (東京大)Properties of Lyman Alpha Halos at z~4.9 and 7.0[abst][slide]
P22小久保充 (東北大)Subaru/Kyoto3DII+AO188による高速電波バーストFRB121102母銀河の可視光面分光観測[abst][slide]
P23野沢朋広 (東京大)HSC銀河とSDSS QSOを用いた銀河-CGM関係の探索[abst][slide]
P24藤本征史 (東京大)DANCING-ALMA I. FIR Size and Luminosity Relation at z = 0 - 6[abst][slide]
P25馬渡健 (大阪産業大)Imaging of z = 3.1 HI absorbers in the SSA22 proto-cluster region[abst][slide]
P26橋本拓也 (大阪産業大)Lyα emitters with very large Lyα equivalent widths, EW0(Lyα) ≃ 200-400 Å, at z ~ 2[abst][slide]