第3回 銀河進化研究会@東北大学

2016/6/1-3

News

2016/03/18: ファーストサーキュラー [tennet:13897]

2016/04/01:  セカンドサーキュラー [tennet:13935]

2016/05/16: ファイナルサーキュラー [tennet:14046]

参加者人数は合計99名でした。沢山の皆様の参加に感謝申し上げます。また次回もよろしくお願い致します。

About This Workshop

[scientific rationale]

銀河研究は宇宙の大規模構造から天の川銀河中心のブラックホールまで、非常に広範囲な研究分野で、近年の発展にはめざましいものがあります。ある特定の銀河種族、または宇宙の特定の時代に焦点を当てた研究会がしばしば行われてきましたが、それとは相補的に銀河を多角的に捉え、かつ継続的な議論を行える場として毎年6月に銀河進化研究会を開催しています。それぞれの回では、実に様々なサイエンス結果が発表され、活発な議論もなされました。このモーメンタムを維持しつつ、さらに新たな議論をする場として、第三回銀河進化研究会を開催します。

今まで同様、主な目的は

(1) 各自が思う存分に研究発表し
(2) それを踏まえて将来の研究を見越した議論をすること

となっています。とりわけ若手の講演を歓迎し、若手が経験を積むことで銀河コミュニティーの層が厚くなることを期待しています。

講演は特に分野を限定せず広く募集します。天の川銀河から最遠方銀河まで幅広い講演を期待しています。ただし、通常のセッションとは別に、テーマをある程度絞ったフォーカスセッションも用意します。今回のテーマは2014年に始動した Hyper Suprime-Cam すばる戦略枠プログラムがいよいよサイエンスを刈り取る段階に入ってきていることを受け、「HSC-SSPサイエンス」とします。これに関連する講演を広く募集します。基調講演も用意しています。

さらに、議論の時間も用意します。前回の銀河進化研究会で提案のあったTMTの第二期装置を議題の一つに取り上げる予定です。日本の観点からTMTの装置開発計画へフィードバックをかけられることを期待しています。また、本研究会は開かれた研究会を目指していて、議題に関して何かご要望があれば(例えば、〇〇を議論したい)、世話人まで是非お知らせ頂きたいと思います。

本研究会ではサイエンスセッション(フォーカスセッションを除く)では招待講演はありません。また、口頭発表のほかポスター発表も募集します。今回もビール片手にポスターを議論するセッションを企画中です。

それでは皆様の積極的なご参加をお待ちしております。



[workshop philosophy]

  • 発表途中での質問を奨励します。遠慮無くしゃべってください。ただ、スケジュールが押してしまった場合には、ある程度気を使っていただけるとありがたいです。
  • 基本的にテレビ会議接続はしません。希望があった場合つなげますが、発言者がその都度マイクを持って話すことはありません。議論が聞き取りずらくても悪しからずご了承下さい。限りはありますが、旅費の補助をしておりますので、是非会場までおこしください。
  • 意図せず分野を限定しないことと、いつもと同じ顔ぶれになるのを避けるため、通常のサイエンスセッションでの招待講演はありません。
  • まだどこでも発表していない最新の結果を大歓迎します。
  • 旅費補助を受ける人は、最低3回質問をしてもらいます。



[keynote speakers]

  • 嶋作一大 (東京大学)
  • 古澤久徳 (国立天文台)
  • 臼田知史 (国立天文台)
  • 秋山正幸 (東北大学)
  • 市川幸平 (国立天文台)
  • 川口俊宏 (札幌医科大学)
  • 三澤透  (信州大学)



[travel support]

財源に限りはありますが、旅費補助が可能です。 旅費補助をご希望の方はregistration時にフォームにご記入ください。
講演者と大学院生を優先させていただきます。なお、旅費の補助を受ける方は、研究会期間中に質問を最低3回することをお願いしています。

本研究会は国立天文台研究集会および国立天文台TMT推進室研究会開催助成費(仮)から補助を頂いております。

Date

2016年6月1日(水)-3日(金)

Location

東北大学 青葉サイエンスホール

仙台駅から地下鉄東西線「青葉山駅」(9分)、
北1出口を出て左方向すぐです。
キャンパスマップ

SOC

秋山正幸 (LOC chair) 太田耕司 柏川伸成
竹内努 田中賢幸 長峯健太郎 矢部清人
山田亨

Contact

masayuki.tanakaに@nao.ac.jpを付けて、あるいは kiyoto.yabeに@ipmu.jpを付けてお送りください。

Past Workshops

銀河進化研究会2014(第1回)
銀河進化研究会2015(第2回)

Program

6/1 (Wed)
13:00-13:10Logistics
(Chair: 長峯健太郎)
13:10-13:30矢島秀伸「数値シミュレーションで探る初代銀河形成過程」[abst][slide]
13:30-13:50吉浦伸太郎「宇宙再電離期中の銀河と活動銀河核」[abst][slide]
13:50-14:10長谷川賢二「大規模再電離シミュレーション:銀河・銀河間物質モデルの大局的電離構造への影響」[abst][slide]
14:10-14:30斎藤貴之「DISPH 法による銀河形成シミュレーション」[abst][slide]
14:30-14:50清水一紘「New SNII feedback treatment in a SPH simulation of galaxy formation」[abst][slide]
14:50-15:30Break
(Chair: 太田耕司)
15:30-15:50石山智明「銀河の中に生き残った初代星の分布」[abst][slide]
15:50-16:10熊本淳「高分解能シミュレーションによる星の年齢速度分散関係の起源の解明」[abst][slide]
16:10-16:30豊内大輔「APOGEE red clump starの解析から明らかになった銀河系円盤の化学動力学進化」[abst][slide]
16:30-16:50満田和真「z~1と0の銀河団における早期型銀河の等面輝度形状について」[abst][slide]
16:50-17:20前田郁弥 /
猪口睦子
「激動進化期における星形成銀河のIMFはtop-heavyか?」 [abst][slide1][slide2]
17:20-17:30Short Break
17:30-Poster Sessionwith beer including machine-gun talks[slide]
6/2 (Thu)
(Chair: 田中賢幸)
9:00-9:30嶋作一大「HSC-SSPの概要と銀河サイエンス」[abst][slide]
9:30-10:00古澤久徳「HSC戦略枠観測データリリース」[abst][slide]
10:00-10:40Break
10:40-11:00鳥羽儀樹「HSC-SSP view of Dust Obscured Galaxies」[abst][slide]
11:00-11:20He Wanqiu「Large scale clustering of HSC QSOs and galaxies at z~4」[abst][slide]
11:20-11:40仁井田真奈「HSC-SSPデータを用いたz~5低光度クェーサー探査」[abst][slide]
11:40-13:00Lunch Break
(Chair: 秋山正幸)
13:00-13:20尾上匡房「z~3 Quasar pair 周囲の銀河密集度測定」[abst][slide]
13:20-13:40白方光「ブラックホール成長と銀河形成に関する研究の現状と問題点 」[abst][slide]
13:40-14:00播金優一「Evolution of Stellar-to-halo Mass Ratio at z=0-7 from the Hubble Legacy Imaging and Early Subaru/HSC Survey Data」[abst][slide]
14:00-14:20利川潤「HSC戦略観測を用いた赤方偏移4の原始銀河団探査」[abst][slide]
14:20-14:40内山久和「HSC大規模サーベイに基づく原始銀河団とQSOとの相関」[abst][slide]
14:40-15:20Break
15:20-15:40山元萌黄「Prospects of HSC-HSC : The hybrid and extremely wide field cluster survey at 0.5<z<1.7」[abst][slide]
15:40-16:00小宮山裕「局所銀河群で探る銀河進化:矮小不規則銀河NGC6822」[abst][slide]
16:00-16:20日下部晴香「The Diverse Star-Forming Activities of Low-Mass Galaxies at Cosmic Noon」[abst][slide]
16:20-16:40Abdurro'uf「Spatially-resolved Star Formation Rate and Stellar Mass of Galaxies in the Local Universe : Quantifying The Inside-out Scenario of Disk Galaxies Formation」[abst][slide]
16:40-17:00菅原悠馬「SDSSとDEEP2で見た星形成銀河のアウトフロー」[abst][slide]
17:00-17:30Break
(Chair: 竹内努)
17:30-17:50山口裕貴「SXDF-ALMA 2 arcmin^2 Deep Survey: The Properties of Faint SMGs and Their Contribution to the IR EBL」[abst][slide]
17:50-18:10早津夏己「ALMA cycle 2 サーベイデータを用いた z=6 [CII]輝線銀河探査」[abst][slide]
18:10-18:30小山舜平「スターバースト銀河における分子ガスの性質と銀河環境の関係」[abst][slide]
18:30-Banquet
6/3 (Fri)
(Chair: 竹内努)
9:00-9:20村田勝寛「銀河衝突が与える星間ダストへの影響」[abst][slide]
9:20-9:40青山尚平「ダスト形成を考慮した孤立系銀河シミュレーションと観測量との比較」[abst][slide]
9:40-10:00向江志朗「Cosmic galaxy-IGM HI relation at z∼2−3 probed in the COSMOS/UltraVISTA」[abst][slide]
10:00-10:20K.G. Lee「Mapping the z~2 Cosmic Web with Lyman-Alpha Forest Tomography」[abst][slide]
10:20-10:40Break
(Chair: 柏川伸成)
10:40-11:10臼田知史「TMT:プロジェクト進捗報告と第二期観測装置計画」[abst][slide]
11:10-11:40秋山正幸「TMT広視野多天体分光器の可能性」[abst][slide]
11:40-13:00Lunch Break
13:00-13:30川口俊宏「補償光学+可視光面分光観測による活動銀河核からのガス噴出の研究」[abst][slide]
13:30-14:00三澤透「TMT時代の高分散分光データを用いた銀河/AGN研究」[abst][slide]
14:00-14:30市川幸平「AGN key science enable by TMT/MICHI」[abst][slide]
14:30-15:00Discussion
(Chair: 田中賢幸)
15:00-15:30反省会
Poster
1西原智佳子「Planck・AKARI・IRAS衛星による銀河系ダスト放射のモデル構築」[abst]
2永田拓磨「輻射輸送を用いた1次元円盤銀河のSEDモデルの構築」[abst]
3林航平「What is the origin of a universality of dark-halo surface density for dwarf galaxies?」[abst]
4寺尾航暉「近赤外線分光観測に基づく近傍セイファート銀河の狭輝線領域における電離メカニズムへの制限」[abst]
5畑千香子「銀河形成シミュレーションによるMilky Way-mass galaxyの祖先の姿」[abst]
6村田一心「SDSSと「あかり」で探る、最近バーストを起こした主系列銀河」[abst]
7藤原隆寛「銀河形成シミュレーションに向けて: SPH法の性能比較」[abst]
8佐野圭「近赤外線の宇宙背景放射と銀河系内拡散光」[abst]
9鍛冶澤賢「0.2<z<1.0におけるバースト的な星形成を起こしている銀河の進化」[abst]
10入倉和志「"コア"に注目した原始銀河団探査の試み」[abst]
11北川祐太朗「Paαで探る近傍LIRGの空間分解された星形成活動」[abst]
12西澤淳「z<1における銀河団銀河の種族進化」[abst]
13菊田智史「AGN radiative feedback to low-mass galaxy formation」[abst]
14林将央「HSC狭帯域フィルターデータの評価と輝線銀河カタログ」[abst]
15Sabrina COUDRY「Investigation of the magnetic diffusion effect (RMHD simulation) on the Fermi Bubbles features」[abst]
17安部牧人「3次元輻射流体力学による球状星団形成モデルの研究」[abst]
18梨本真志「あかりによる全天ダストマップに向けて」[abst]
19小島崇史「直接温度法で探るz~2星形成銀河の元素組成比と電離状態」[abst]
21本間英智「合成起源の異なる重元素で探る矮小銀河でのガス流出過程」[abst]
22小久保充「1型クエーサー可視域放射の変光と偏光」[abst]
23大塚拓也「輝線入り銀河SEDモデルと輻射輸送モデルで探るlarge EW(Lyα) LAEsの性質」[abst]